「ちょっとお茶でも」というお店はいっぱいあれど、「ちょっとお酒でも」というお店は早い時間にはなかなかありません。そんな中、神戸の繁華街の路地裏にひっそり佇む【せと果】さんでは、15時から気軽に日本酒が楽しめます。優しい女将さんがお相手してくださいますヨ♪
女性1人でも気軽に日本酒が飲める【せと果】
お酒が好きな方は、観光地に行ったら、そこでしか飲めないお酒を飲んだり、そこでしか楽しめないお店に行くのも楽しみの一つではないでしょうか。でも、早い時間は、なかなか良いお店は無いですよね。
そこで、今回ご紹介したいのが、15時からオープンしている【せと果】さん。マニアックな人やお酒マナーの悪そうな人が集まるようなお店ではなく、可愛らしい女将さんが1人で切り盛りしているお店です。
だから女性1人でも入りやすい! 2021年に開業してから、あれよあれとという間にファンが増えた【せと果】さんの楽しみ方をご紹介します。
通り過ぎてしまうくらい素朴な入口
立地は、元町駅、花隈駅、みなと元町駅と3駅から近いところにあるのですが、お店を見つけるのが少々分かりづらいかもしれません。というのも、車は通れないような細い路地にあるからです。
玄関の間口は、とっても小さい民家のようなファサードです。白い暖簾と杉玉がぶら下がっているのが見えたら、その中にぜひ飛び込んでみてください。
細いアプローチを通っていくとお店の入口があります。このアプローチにも、実は小さな小さなカウンターがあります。屋根も付いていて、このカウンターはイベントの時などに使われるそうです。
女将を囲む小さなL字カウンター
扉を開けると、とても小ぢんまりとした、どこか懐かしいような昭和な空間が目の前に広がります。L字の木のカウンターや食器棚など、お店全体の造りがなんとも暖かい雰囲気。建物自体はなかなか年季が入っています。以前ここに入っていたお店も神戸で人気の和食料理屋さんで、そのお店を居抜きで継いだそう。
そして、そんな店内で切り盛りしている女将さんが、また素敵なのです。いつも割烹着を着ていて、とても物腰の柔らかい方。きっと初めての方も安心して腰を落ち着けられるはず。
L字カウンターは通常は7席、ちょっと詰めて8席、といったところでしょうか。また、カウンター内に居る女将さんとの距離も近いので、カウンター越しに会話が弾みます。
そして、この女将さんをクッションにして、隣り合った初めて会うお客さんとも、ついつい会話が弾んでしまいます。席数も少ないので、気がつけばお店にいるみんなと会話に盛り上がってしまう、ということも。もちろん、1人でしっぽり飲みたいという方にも、付かず離れずの心地よい接客をしてくださいます。
魅力的な日本酒がいっぱい
【日本酒 せと果】と謳っているだけあって、日本酒の揃えが素晴らしいです。特筆すべきは、お燗で美味しいお酒 がいっぱい揃っていること。
席の真後ろに、ズラ〜りと一升瓶が並んでいるのも見ものです。お燗で旨いお酒は、常温で保存することでどんどん熟成して、旨味がのって美味しくなっていきます。基本的には、女将さんが自分で飲んで「美味しい」とお客さまに伝えられるものを仕入れているんだそう。
これだけありますし、日々入れ替わるので、基本的に日本酒のメニューはありません。お客様はどんな頼み方をしているかというと「今日のおすすめは?」「このアテに合うものをお願いします」などなど、女将さん任せ♪
もちろん、後ろに並んでいる一升瓶たちを自由に漁るもよしですが、やはりお勧めのお酒は女将さんに直接聞くのが良いと思います。見えないところに置いてあるお酒、冷蔵庫で冷やしてあるお酒など、いろいろあるからです。
ちなみに生ビールはなく、瓶のハートランド がありますが、ビールの代わりに「濁り酒の炭酸水割り」なんてのもお勧めです♪
上の写真は、梅津酒造の「笊(ざる)」という濁りたっぷりなお酒を炭酸で割ったもの。濁り酒は濃厚ですしアルコール度数も高いので、苦手な方が多いかもしれませんが、炭酸水で割ると、とっても飲みやすくなるんです。是非お試しください。