夫婦二人暮らしの場合

(写真=PIXTA)

夫婦二人暮らしで稼ぎ手が一人である場合、平均年収の441万円という値は浪費しない限りはゆとりを持った生活ができるでしょう。リクルートブライダル総研調べ「新生活準備調査2016」によると、二人暮らしの生活費平均は22万円でした。

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和元年)」によると、年間の手取り額対比で見た貯蓄の割合で、最も多かったのは10~15%であることがわかりました。2人の将来を見越して考えると、できれば毎月4万円以上は貯蓄に回したいところです。

老後の生活を考慮するならスマートフォンを格安SIMに切り替えたり、保険料を見直したりするなど、必要以上の出費はなるべく避けたいですね。家計簿アプリなどを活用してみてもよいでしょう。

夫婦と子ども2人の場合

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イオン銀行のデータによれば、夫婦と子ども2人の家族の平均的な生活費は31万5,000円であることがわかりました。平均的な支出をしていては、年収441万円で手取りが約29万円だと足りなくなってしまうことがわかります。

総務省統計局の「平成30年住宅・土地統計調査」によれば、一畳あたりの家賃は関東大都市圏の平均が4,240円です。UR賃貸住宅は、4人家族が快適に暮らせる広さは50平米(約27畳)以上としています。そのため、関東大都市圏に居住する場合の家賃は、約11万5,000円が目安となります。当然、都心から離れるほど家賃は安くなりますので、居住する地域について考えてみるのもよいでしょう。

また、子どもの学費や保険料の支払いを考慮すれば、妻がパートに出てその稼ぎをすべて貯金に充てる、日々の生活で常に節約を意識するなど、計画的な貯蓄プランを練る必要がありそうです。