契約期間中に辞められる場合
一般的に、やむを得ない理由がある場合に限り、契約期間中でも派遣の仕事を辞めることができるとされています。
それでは、実際に契約期間中でも派遣の仕事を辞めてもよいとされる、やむを得ない理由とはどんなことなのでしょうか?
家庭の事情
家庭の事情によっては、契約期間中でも辞めることを承認してもらえる場合があります。
例えば親の介護や、家族が大病になって自分しか面倒が見られない場合など、緊急で派遣を辞めざるを得ない理由があれば、契約期間中でも辞めることを承認してもらえる可能性は高いでしょう。
大病をした
自分が大病をした場合も、契約期間中でも派遣を辞めることを許される可能性が高いやむを得ない理由になります。
病気の治療中で身体的に仕事が続けられない場合は、契約期間中でも辞められるでしょう。
その他にも上司や同僚からの嫌がらせを受けたり、仕事上の過度のストレスなどで精神的な病にかかってしまった場合なども認められることが多いでしょう。
結婚している場合にはパートナーの転勤
結婚している方であれば、パートナーの転勤も、契約期間中に派遣を辞められるやむを得ない理由の一つになるでしょう。
パートナーの転勤により急な引っ越しをせざるを得ない場合、職場から物理的に通えない距離であれば、契約期間中でも派遣先を辞める必要がありますよね。
派遣を辞める前に準備しておくこと
派遣の仕事を辞めるには、前もって準備しておいた方が良いことがあります。できるだけ前もって準備しておけば、それだけトラブルも少ないはずです。
それでは、派遣の就業先を辞める前に準備しておくべきことはなんでしょうか?
次の派遣先・就職先を決める
次の派遣先や就職先を決めておけば、就業先を辞めた場合でも収入面で困ることがなく、気持ち的にも安心して辞められるでしょう。
一般的に円満で仕事を辞められた場合は、派遣元から次の仕事先の紹介を受けることもできるようです。やむを得ない理由で辞めた場合でも、派遣元との関係が悪くなっていなければ、次の仕事の紹介を受けられるはずです。
しかし、そもそも派遣元との相性が悪かったり、派遣という仕事が合わないと感じるなら、他の派遣会社に登録を申請したり、派遣を辞めて他の職種を探して正社員になる方がよい場合もあります。
辞めるときは自分の方向性を見直すチャンスです。今までの仕事のことや、今後の働き方についてよく考えてみてはいかがでしょうか。
派遣元も辞める場合は必要書類を確認
派遣元も辞める場合は、新しく派遣先や転職先を探す必要があります。派遣元を辞めるようであれば、雇用保険(失業保険)を受け取ることができるので、必要書類を確認しておきましょう。
ハローワークに申請を出したり、年金の申請も必要です。辞めたあとで必要書類を確認すると、あたふたしてしまい思わぬトラブルの元にも…。
できるだけ退職後スムーズに手続きが進められるよう、前もってチェックしておいたほうが良いでしょう。
社会保険類の確認
社会保険類の確認も、退職前にしておくと良いでしょう。社会保険は会社に就職している人が利用できる健康保険なので、退職した場合は、次の会社に入社するまで国民健康保険に切り替える必要があります。
一般的には会社を辞めたあと、14日以内に市町村の役所窓口で国民健康保険に切り替えが必要です。手続きをしないと病気や事故、通院などで病院にかかった際に健康保険が利用できません。
手続きには、印鑑やマイナンバーに加え、健康保険の資格喪失証明書が必要となります。
また、国民健康保険に切り替えた場合は、市町村の役所窓口で、厚生年金から国民年金への切り替えも必要です。合わせて手続きを行うようにしましょう。無収入になった場合、国民年金の免除制度などもあるようなので、合わせて確認しておくと良いです。
派遣を辞めたい人は順序を守りましょう
実際に働いてみないと職場との相性はわかりません。その上で合わない、向いていないと感じた時に辞めるのは悪いことではありません。
ですが、辞め方を少しでも間違えると悪印象を与えたり思わぬトラブルに発展してしまうのでどうやって辞めるのかはしっかりと考えて行動することが大切です。
ちゃんと段階を踏めば揉めずに退職できるので、今回ご紹介したものを参考にしながら仕事に関わるすべての人が納得する形で円満に退職できるようにしてください。
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