亡き夫の存在を理解してくれる相手が理想的

 さらにできれば、亡き夫とのこともひっくるめて理解し、愛し合える相手だと安心です。私も、どうしても亡き夫の話を今の彼にしてしまうことが多々ありますが、これは元カレの話をしているのとは少々感覚が違います。もはや夫は私の中に当たり前にある大事な存在で、親や兄弟の話をすることと同じ。これを事前に相手にわかってもらえると、お互い気分を害さずにいられます。  私の場合、付き合ってすぐに、夫の存在が自分の中の決して忘れられない唯一無二の人であることを説明し、「夫のことは今も愛しているけれど、恋愛対象ではなく家族だから、普通に話したり連載で過去のことを書いたりするけど大丈夫?」と確認して、理解を得ました。少しでも後ろ向きな気持ちや不安を取り除いて付き合うことで、また一歩新しい人生のステージを進めたように思います。

彼を失うことの怖さは常にある

夫の死から1年、新たな恋をしている私は「早すぎる」のだろうか
(画像=『女子SPA!』より引用)

 ただ、やはり今でも彼を失うことの怖さは常にあります。  今を楽しく一緒に過ごせれば、と割り切りながらも、ふと「この人とはあと何年一緒に笑えるのだろう」「この一瞬も思い出になってしまうのだな」と思っている自分がいるのです。これはきっと、同じ状態は永遠に続かない、ということを、身をもって知ったからこそのトラウマなのかもしれません。  まだまだ傷を癒しながらではありますが、新しい恋愛や人間関係からは、自分では見つけられなかった発見や気づきが得られるもの。人生を前に進めているという実感があります。もし周囲に死別を経験して新しい恋愛に踏み出そうとしている人がいたら、期間を気にせずにぜひ見守ってほしいと思います。その人はきっと、未来に進む心の整理をし始めたということなのですから。

―シリーズ「私と夫の1063日」―

<文/関由佳>

提供・女子SPA!

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