Googleを超えた?デジタル時代の新たなコミュニケーションツールSNS
ランキング上位にFacebook、Twitter、Googleなどが並んだのは予想通りといったところだろうか。同様のランキングで長年にわたりトップを独走してきたGoogleが、FacebookやTwitterに首位を明けわたした点が興味深い。ソーシャルネットワーク(SNS)が、いかに人々の生活の一部として定着しているかを実感させる結果だ。
統計サイト「スタティスタ」が収集した2017年9月のデータ によると、Facebookの月間ユーザー数は20.6億人。絶大な人気で、YouTube(15億人)やWhatsApp(13億人)、QQ(8.5億人)、Instagram(7億人)、Tumblr(3.6億人)といったライバルSNSを大きく引き離している。トップ10のうち9サイトが、人との直接的・あるいは間接的コミュニケーションや自己表現に焦点を当てたサイトである点も、デジタル時代における新たなコミュニケーション法を反映している。
トップ30にはGoogleが運営するブログサイト「Blogspot.com」(11位)、Tumblr(14位)。YouTube(15位)、Qq(24位)もランクインしている。
様々な情報がインターネット上で検索できる現在も、多くの消費者がインターネット百科事典「Wikipedia」を頼りにしているという点もおもしろい。
リテールサイトではAmazon(16位)、メディアサイトではデジタル版ニューヨークタイムズがランクイン。圏外ではBBC(36位)、ガーディアン(47位)、CNN(54位)なども人気だ。
インターネット利用者世界一の中国発「Qq.com」
米国勢の中で健闘した唯一の中国系サイト「Qq.com」。テンセント(騰訊公司)が運営するポータルサイトだ。同社が提供する無料コミュニケーションアプリ「テンセントQQ」は、世界80カ国以上で毎月8億人を超えるユーザー が利用している。対応言語の豊富さや即時翻訳機能も国境を越えた人気の秘密だろう。日本語版もダウンロードできる。
最近は「WeChat(微信)」に月間利用者数を追い抜かれるなど若干人気を押され気味ではあるものの、今回のランキング結果を見るかぎりまだまだ根強い支持率を誇る。
毎月77億人が利用する「ロシア版Facebook」VK
VK(正式にはV Kontakte)も今回のランキングでは異色の存在だろう。「ロシア一版Facebook」と形容されることの多い、ロシア最大のSNSだ。さしずめ設立者のパーヴェル・ドゥーロフ氏は、「ロシア版マーク・ザッカーバーグ」といったところだろうか。
ロシアではSNSの普及が急速に進み、2016年後半には4人に1人がSNSを利用するまでに成長。同国のSNS利用者の62%がVKを日常的に利用 しているなど、YouTubeと人気を二分する巨大SNSである。2016年12月には月間利用者数が77.8億人を 突破した。
ロシア語だけではなく英語や日本語など世界80カ国語以上に対応しており、無料アプリも簡単にダウンロードできる。
同国のライバルSNS「アドナクラースニキ(Odnoklassniki/2006年設立)」は、2008年以降、ロシア最大の無料メールサービス企業メイルルー(Mail.ru)の傘下にはいっている。
文・アレン・琴子(英国在住フリーランスライター)/ZUU online
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