『金魚妻』(Netflix)の安藤政信や『シジュウカラ』(テレビ東京系)の宮崎吐夢など、今年放送されたドラマでは様々なタイプのモラハラ男やヒドい男たちが登場しています。

そして4月から放送中の『花嫁未満エスケープ』(テレビ東京系、木曜夜9時~)でも、これまた新しいタイプの“ヒドい男”が登場しているので、紹介したいと思います。

誕生日に「受け取ってほしいものがある」と彼氏

 柏崎ゆう(岡崎紗絵)には付き合って7年、同棲して5年目になる彼氏・松下尚紀(中川大輔)がいるものの、彼は一向に結婚しようとする気配を見せません。そして、尚紀はゆうの28歳の誕生日をすっかり忘れて会社の飲み会を入れており、ゆうを意気消沈させます。ただ、誕生日当日、ゆうが同僚とご飯を食べに行くことを尚紀に伝えると、「ごめん、今夜は帰ってきて」「受け取ってほしいものがある」という連絡が。

 これを見た同僚から「お祝いするために(飲み会を)キャンセルしたんですよ」とはやし立てられ、ゆうは同僚との食事をキャンセルして急きょ家へ帰ることに。その道中、ケーキ屋を見つけたゆうは、尚紀が誕生日ケーキを用意していることを想定するも、ルンルン気分なのか「2個あってもいいか」とケーキを購入。

無邪気で無自覚だからこそ質(たち)が悪い

 ウキウキで帰宅すると、飲み会は中止になったらしく尚紀は家にいるも、視聴者の予想通りサプライズはありません。一瞬ショックを受けるも、その直後に家のチャイムが鳴り、宅急便が届きます。

ゆうはサプライズプレゼントを期待してダンボールを受け取るのですが、これまた予想通り、ゆうに対するプレゼントではなく、尚紀が買ったゲームのコントローラーでした。飲み会に行っているとゲームのコントローラーが受け取れないから「受け取ってほしいものがある」と連絡したのです。

 どんどん期待の芽が摘まれ、メンタルを削られるゆうに対して、尚紀は攻撃の手をゆるめません。ゆうが買ってきたケーキを見て、「ケーキ買ってきたの?」と完全にゆうの誕生日を忘れていることが確定し、続けて「太っても知らないよ」と茶化す始末。さすがに、我慢の限界に達したゆうは、ケーキを尚紀の顔に押し付け、家出(エスケープ)を決意するのでした……。