演じてもよし、歌ってもよし。メディアで見ない日はない菅田将暉さんは、いつも新鮮な驚きを私達にもたらします。そんな菅田将暉さんの生き方を、ファッションをとおして表現したのが『着服史』(ワニブックス刊)。
「菅田将暉が2017年から2021年までの約5年間に着用した洋服をただただ記録しただけ」という本書は、スタイリストのコーデ+私服=オンオフ24時間菅田将暉祭り。どのショットからも、菅田将暉さんがただただ皆に愛されているというのが伝わってくるのです。カメレオン俳優と称される菅田将暉さん。そのつかみどころのない魅力を、一緒に探っていきましょう。
「菅田将暉」という唯一無二の感性
ファンならずとものぞいてみたいのが、俳優「菅田将暉」を裏から支える私服ですよね。オンとオフを切り替える著名人も多い中、まるで裏表がないといった印象がうかがえます。
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写真は本書より(以下同じ)
この1枚を見てください、あふれんばかりのカッコよさ。「ムートンをリメイクした一点もの」ですが、あつらえたように馴染んでいます。
カラーバランスの秀逸さに目を奪われる1枚ですが、アイテムそれぞれの丈にも注目。計算され尽くしているのがわかりますよね。髪にふれた手、髪型、すべてが絵になっています。
「チェックシャツは死ぬ程あります」と本人が語るように、この1枚の着こなしを見るだけで、チェックシャツマニアの称号を与えたくなります。重ね着が野暮ったくならないのがさすがです。
2019年、2021年、MY WEARまで
2017年から2021年まで、トータル231枚の着服スナップはまさに圧巻。八面六臂の活躍も伝わってくるのですが、無視できないのが菅田将暉さんの成長ぶり。4年の間で顔つきはもちろん、ポージングが洗練されているように思うのです。
まずは2019年。初々しさもにじむスーツ姿です。フッと力を抜いた表情と頼りなげな立ち姿に、母性本能がくすぐられること間違いなし。コメントはすべてご本人のもの。
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「こういうボックスっぽいシルエットのスーツって、なかなかないんですよ。綺麗な長方形のボックスが理想的な形。」
次は2021年。ちょっとそのへんのコンビニに行く的な、普段着要素がたっぷりです。そう、こちらは私服。1歩間違えばダサさ全開になりそうなところを、ギリギリで覆すという、遊び心も満載です。
「王道デニムonデニム、ハイカットコンバース。死ぬまでこの格好がいいですね。(MY WEAR)」
2021年の後半のショット。スタイルの良さが際立っています。むしろスタイルが良くないと決まりません。「ミルクティーブラウンみないな色」は独特の品があり、28歳になった菅田将暉さんだからこそ引き立つのではないでしょうか。
「レザーの薄手のコートに、和っぽい麻素材のセットアップ。クイズに挑戦するので、楽でよかったですね。やっぱり皮が多いなぁ。……(以下省略)」