一歩外に出てみるといつの間にか季節が進んでいて、「もうこんな季節か」と、ハッとさせられるこの頃。どんな世の中でも、変わらず季節がめぐることに嬉しさを覚えます。

さて、足取り軽やかにおもむく先は日比谷・有楽町エリアにある『帝国ホテル 東京』。シーズンごとに人気を集めるアフタヌーンティーの中でも、今回の目的は「ピーターラビット™の“バースデー”アフタヌーンティー」です!

出版120周年を記念して絵本のモチーフを散りばめたアフタヌーンティー

帝国ホテルで楽しむ『ピーターラビットのおはなし』絵本出版120周年を記念したアフタヌーンティー
(画像= まるでピーターやその仲間たちがパーティーに集い、戯れているよう!、『PARIS mag』より引用)

2022年、世界中で愛される『ピーターラビットのおはなし』が出版120周年を迎えます。アニバーサリーイヤーをお祝いすべく、展覧会をはじめとしたさまざまなイベントが開催中ですが、帝国ホテル 東京では「ピーターラビット™の“バースデー”アフタヌーンティー」と称して、豊かな自然や絵本のシーンを感じさせるスイーツやドリンクが登場しました。

本館17階の「インペリアルラウンジ アクア」ではアフタヌーンティー、1階の「ランデブーラウンジ・バー」ではケーキと2種のモクテルがラインアップ。おいしさはもちろん目にも楽しいアフタヌーンティーをご紹介します。

今回のアフタヌーンティーは帝国ホテルのパティシエやフランス料理のシェフの技術を集結し、完成したそう。3段のティースタンドで提供されるペストリー、セイボリー(※)、ベーカリー全てが帝国ホテルクオリティです。

それぞれのシェフたちが『ピーターラビットのおはなし』の絵本シリーズを読みこみ、舞台となった場所の歴史を辿りながら、物語のエッセンスを随所に散りばめたのだとか。絵本に親しんでいた人も、そうでない人も、物語の世界を堪能できるように仕上げられています。

さてどんなモチーフやストーリーが隠れているのでしょうか?ティースタンドの1段目からじっくり見てみましょう。

※セイボリー=塩気のある食べ物

まるでお花畑!1段目は華やかなデザートプレート

帝国ホテルで楽しむ『ピーターラビットのおはなし』絵本出版120周年を記念したアフタヌーンティー
(画像=『PARIS mag』より引用)

~フロプシー・モプシー ・カトンテールのティーパーティー~お花とフルーツのガーデンタルト(左下)

1段目を飾るのはラブリーなスイーツ。絵本にもピーターの妹たちが森でフルーツを摘む様子が描かれています。フルーツやエディブルフラワー、フランボワーズソースが華やかなタルトはまさにお祝いを彩るにふさわしい一品。

〜ねこまきだんご!?ローリーポーリープディング風~ブラックベリーのロールケーキ(中央)

愛らしいピンクのロールケーキに思わずうっとり。物語の舞台となる湖水地方の郷土料理「ローリーポーリープディング」から着想を得て作られたそう。ブラックベリーのジャムが甘酸っぱく、クリームにはほんのりとカシスの風味が香ります。シフォンケーキの生地を使うことで、軽やかな食べ心地に。ブラックベリーは、作者のポターさんも好んで食べていたそう。

帝国ホテルで楽しむ『ピーターラビットのおはなし』絵本出版120周年を記念したアフタヌーンティー
(画像=『PARIS mag』より引用)

~マグレガーさんの畑でとれた人参~キャロットケーキ(右下)

キャロットケーキは、畑に植えたにんじんのようなフォルムが愛らしい佇まい。すりおろしたにんじんやナッツを加えて焼き上げられ、ほっくりとした生地にほんのりスパイスが香ります。にんじんを模ったオレンジコンフィのジュレとあわせて召し上がれ。

2段目は、しっかり味わえるお食事系

帝国ホテルで楽しむ『ピーターラビットのおはなし』絵本出版120周年を記念したアフタヌーンティー
(画像=『PARIS mag』より引用)

~これは何のパイ?~ダッチェスの仔牛とハムのパイ(左下)

2段目はセイボリーのプレートです。絵本に描かれている「仔牛とハムのパイ」をイメージして作られたセイボリーパイ。英国で親しまれているパイ料理はピーターラビットの絵本シリーズにも多く登場するのですが、読んだことがある方はドキッとするのでは?でもこちらは犬のダッチェスがすり替えたパイをモチーフにしているので、ご安心を!サクサク食感のパイ生地に仔牛肉を詰め、上にハムを重ねて焼き上げられています。

~ベンジャミン・バニー™のおみやげ玉ねぎ~オニオングラタンスープ(右上)

『ベンジャミン・バニーのおはなし』に登場する、ピーターのいとこ・ベンジャミン。原作に登場する玉ねぎがどんな料理になるのか…!とワクワクした気持ちが蘇ります。アフタヌーンティーではとっておきのスープになって登場!濃厚なオニオングラタンスープには、グリュイエールチーズとパルメザンチーズをのせたバゲットもご一緒にどうぞ。

~120周年を祝う~プレーンスコーン(右下)

アフタヌーンティーの定番、そして人気の一品といえばスコーン。120周年のロゴをあしらったチョコレートを載せて、特別な装いに。お好みでクロテッドクリームとジャム、はちみつを添えていただきます。素朴な生地の甘みに、サクッと香ばしい味わいがたまりません。セットの紅茶とのペアリングもおすすめです。

3段目のセイボリーはピーターが駆け回る畑みたい!?

帝国ホテルで楽しむ『ピーターラビットのおはなし』絵本出版120周年を記念したアフタヌーンティー
(画像=『PARIS mag』より引用)

~ピーターラビットと姉妹が好きなぶどうパン~パン・オ・レザン(中央)

3段目もグラス料理を中心としたセイボリーのプレートです。ピーターラビットと姉妹たちが好きなぶどうパンをイメージした「パン・オ・レザン」。サクサク食感の生地に、濃厚な干しぶどうがアクセントに。ころんと小ぶりなサイズで食べやすく、まるでピーターたちと一緒に食べているようなワクワクとした気持ちが高まります。

~ジマイマの卵~トリュフたまごクリーム/鴨のスモーク/トマトコンソメジュレ(左)

卵をかえす場所を探して奮闘するお話、『あひるのジマイマのおはなし』をイメージした一品。うずらの卵が浮かぶジュレに、トリュフを使ったなめらかなスクランブルエッグと鴨のスモークが重ねられています。じっくりと味わいたい贅沢なグラス料理です。

~フロプシーの子どもたちに贈る~ブーケサラダ(右奥)

絵本に登場する、畑で食べられる野菜を探していたフロプシーの子どもたちへ贈るサラダ。トマト風味のクスクスにスモークサーモン、一番上にはラディッシュやにんじんをあしらって、目にも華やかなサラダです。ひょっこり見える小さなお耳は、絵本から飛び出してきたようなキュートさです!

~ピグリンのおかゆじゃなくて~リゾットコロッケ(右中央)

絵本に出てくるおかゆからイメージを膨らませ、アフタヌーンティーに合わせてライスコロッケに。中にはモッツァレラチーズを包んだポルチーニリゾットや野菜が詰まっていて、ハーブとピンクペッパー入りのパン粉をまぶして揚げられています。

帝国ホテルで楽しむ『ピーターラビットのおはなし』絵本出版120周年を記念したアフタヌーンティー
(画像=『PARIS mag』より引用)

アフタヌーンティーを注文すると、今回のアフタヌーンティーのために特別にブレンドされたオリジナルアイスティー“キャロットベリー アイスティー”がウェルカムティーとして提供されます。また、期間限定の一杯“オーバーカムティー”も楽しむことができます。アップルの華やかな香りと、後味にほんのりと香るカモミールがスッキリとした味わいで、アフタヌーンティーにぴったりです。コーヒーや他の紅茶への飲み替えも可能ですので、デザートやセイボリーにあわせてペアリングを楽しんでみて。

帝国ホテル 本館1階のラウンジ限定メニューも登場

帝国ホテルで楽しむ『ピーターラビットのおはなし』絵本出版120周年を記念したアフタヌーンティー
(画像=『PARIS mag』より引用)

ピーターラビット™の“バースデー”ケーキ

英国伝統のミックスベリーがたっぷりはいった生地と、ふわふわのクリームで仕立てたケーキは、本館1階の「ランデブーラウンジ」限定メニュー。ブラックベリーやお花がティータイムのひとときに華を添えてくれます。

また、ハーブティーをベースにしたモクテル(ノンアルコールのカクテル)も2種類登場。

帝国ホテルで楽しむ『ピーターラビットのおはなし』絵本出版120周年を記念したアフタヌーンティー
(画像=『PARIS mag』より引用)

Mommy’s Limeade(マミーズ ライムエイド)

ピーターラビットのお母さんが作るカモミールティーをモチーフに、リンデン・ライムジュースをあわせ、爽やかに仕上げたモクテルです。さっぱりとした飲み心地で、春から初夏にかけてのムードを感じられます。

帝国ホテルで楽しむ『ピーターラビットのおはなし』絵本出版120周年を記念したアフタヌーンティー
(画像=『PARIS mag』より引用)

Happy Berry Punch(ハッピー ベリー パンチ)

ピーターラビットの妹たちが摘んできたベリーやお花をモチーフにしたモクテル。鮮やかなエディブルフラワーやベリーがふんだんに使われ、キュンと甘酸っぱいおいしさ。パンチカクテルは古くからお祝いの席で飲まれていたそうで、アニバーサリーイヤーにぴったりの一杯です。

帝国ホテルで心華やぐひとときを

帝国ホテルで楽しむ『ピーターラビットのおはなし』絵本出版120周年を記念したアフタヌーンティー
(画像=『PARIS mag』より引用)

インペリアルラウンジ アクアはランチやアフタヌーンティーの時間帯はもちろん、オープンしてすぐの時間帯にブランチとして、また、カジュアルな打ち合せの際に利用する方もいらっしゃるそう。アフタヌーンティーのティースタンドは2名様用のセットですが、おひとり様でもスタンドでご用意。ご利用シーンに合わせてゆったりとした時間を過ごせる配慮が行き届いています。

帝国ホテルで楽しむ『ピーターラビットのおはなし』絵本出版120周年を記念したアフタヌーンティー
(画像=『PARIS mag』より引用)

人気の席はなんといっても日比谷公園を前景に、皇居外苑の景色が望める窓側。爽やかな深緑はまさに絵本に描かれたような、自然との調和が感じられます。ちなみに日が落ちてからの夜景はとてもドラマチックだそう。

お作法が気になるアフタヌーンティーですが、食べる順番にルールはなく、好きなタイミングで食べたいものを選んでOK。華やかなデザートから楽しむもよし、食事から味わうもよし、それぞれの過ごし方にあわせてお楽しみください。

特に春から初夏にかけては、木々は初々しく鮮やかで、虫や鳥、小さな生き物の命がいっそう輝き、いつもの風景に彩りが満ちるように感じます。『ピーターラビットのおはなし』の舞台は、自然豊かな湖水地方。実はSDGsの言葉が生まれるよりずっと前から、作者のビアトリクス・ポターさんにより保護活動が主導されていました。まだまだ遠い世界の、豊かな自然に思いを寄せながら味わうアフタヌーンティーはいっそう豊かな時間を与えてくれますよ。

■詳細情報
「帝国ホテルで祝う!ピーターラビット™のバースデーパーティー」
会期:2022年3月26日(土)〜6月30日(木)
帝国ホテル 東京 インペリアルラウンジ アクア(本館17階)
ピーターラビット™の“バースデー”アフタヌーンティー
時間:11:30~18:00(ラストオーダー)
料金:7,700円(消費税込、サービス料別)
ご予約・お問い合わせ:「インペリアルラウンジ アクア」03-3539-8186(直通)
メニュー:写真は2名様分
※食材の入荷状況によりメニュー内容が変更となる場合がございます。

帝国ホテル 東京 ランデブーラウンジ・バー(本館1階)
ピーターラビット™の“バースデー”ケーキ・モクテル
時間:11:00~21:30(ラストオーダー)
ご予約・お問い合わせ:「ランデブーラウンジ・バー」03-3539-8045(直通)

※公開日現在の営業情報となります。今後変更の可能性もございますので、予めご了承くださいませ。
※新型コロナウィルス感染拡大防止対策を実施しております。ご利用に際しては、ご理解並びにご協力を賜りますようお願い申し上げます。


提供・PARIS mag(シンプルで上質なライフスタイルを提案するWEBマガジン)

【こちらの記事も読まれています】
今気になるのは“固め”プリン。都内で楽しめるプリン6選
フランスの国民食!クスクスを使ったタブレのレシピ
おうち時間に作りたい!家庭で作るフレンチレシピ集
パリのブロカントショップ『Brocante Petite LULU』に聞く、アンティークの楽しみ
2020年最新!パリグルメ通がおすすめするパリのお土産4選