「1年目を振り返るとドキドキします(笑)」
――番組に出演し始めた頃は、どんな気持ちで挑んでいたのでしょうか?
小野:1年目を振り返ると自分でもドキドキしてしまいます(笑)。周りからも、ガチガチだとよく言われていました。最近、お手紙で「最初は緊張が伝わってきましたが、6年間見守っていましたよ」という言葉をいただくことがとても多いんです。初めてのことだらけだったので、子どもたちやスタッフ、先輩のお兄さん、お姉さんに育てていただきました。
――どんなことが大変でしたか?
小野:代わりのきかないお仕事なので、極力風邪をひかないよう、喉を壊さないように6年間体調管理をしてきました。コロナ禍になる前から、手洗い、うがい、保湿、体を温めることを意識してやっていました。とくにコンサートは自分が想像していた以上に体力勝負でした。体力を維持するためにウォーキングをしたり、怪我を防ぐためにピラティスを始めたりしました。コロナ禍になって子どもたちと会えなくなり生活が変わってからは、未知への恐怖もあり、今までよりも心の健康を意識するようになりました。
――心の健康のためにはどんなことに取り組んでいたのでしょうか?
小野:朝起きて日光を浴びたり、腸で免疫や幸せホルモンが作られていることを知ったので「腸活」をするようになりました。お味噌汁や、納豆、ヨーグルトなどの発酵食品など、和食中心の食生活を心がけて健やかな気持ちでいられる生活習慣を心がけています。
コロナ禍であつこお姉さんを支えた声
――コロナ禍では、大変なことが多かったのではないでしょうか?
小野:最初の頃は、コロナ禍がまさかこんなに長く続くとは思っていませんでした。「緊急事態宣言が明けたらもとどおりになるんじゃないかな」と希望を持ったりしましたが、長い間子どもたちがスタジオに来られなくなってしまいました。再開した時期もあったのですが、「やっと会える」と思ったらまた延期になってしまったり、来てくれる予定だった子どもたちに会えなくなってしまったことは心苦しかったし、寂しかったですね。
――そういったなかで、どうやって楽しい番組作りを続けられたのでしょうか?
小野:たくさんのお子さんや親御さんからお手紙で思いを受け取っていたことが大きかったです。小さな子どもたちだけでなく、学校がお休みになった中学生、高校生、大学生の子たちや、お仕事がテレワークに変わった社会人の方など、見てくださっている方の層が普段よりも広がっていると感じました。そういう方々が「番組を見ているとホッとします」「懐かしい気持ちになりました」と、文章で気持ちを届けてくださることが私たちの大きな励みになりました。
――視聴者からのどんな言葉が印象に残っていますか?
小野:子どもたちに「大好き」と言ってもらえることが嬉しかったです。親御さんからのお手紙では、子育てをされている日常の悩みを書いてくださる方もいました。このお仕事をしていることで、そういったことをお手紙を通して伝えてもらえることがとても嬉しいんです。