「本音の女性転職座談会」後編は、キャリアアドバイザーならではの辛口コメントも飛び出す本音トーク!内定が出ない、転職活動が難航する人の特徴、やりたい仕事がないと悩んでいる人へのアドバイス、20代女性が今すべきことなど、女性の転職のこれからについて、3人のアドバイザーが熱く語り尽くします。
転職するなら「女性に人気の仕事」より「自分が叶えたいこと」を
水上:未経験からの転職では事務、人事、広報、商品企画などを希望される女性が多いです。
佐藤:これらが人気職種というわけではなく「女性が活躍している仕事」というイメージが強いから候補に挙がりやすい、という感じじゃないですか?
水上:それは大いにあります。今とは違う仕事がしたい、未経験だけどなんとなく商品企画に憧れがあります!という方は多いです。
菊池:一見華やかに見える仕事だからですかね。
水上:憧れの仕事に就きたい!という熱意は必要ですし、夢を叶えるお手伝いはしたいです。でも、よくよく話を聞いてみると、商品企画では本当にやりたいことはできない、といったパターンもあって。
菊池: 「やりたい(と思っている)仕事」と「本質的に仕事で叶えたいこと」にズレが生じているケースですね。
水上:例えば、現在営業職の方で「後輩の指導をしていて、人材育成に興味が出てきた」という理由で人事を希望される方がいます。
でも深堀りしていくと、誰かに気付きを与えたり、職場の課題を解決することに達成感を得る傾向がある。ならば人事にこだわる必要はなく、人材紹介やHRテックサービスの営業職なども視野に入ってきますよね。
菊池:女性は現実的な考え方をされる方が多いので、私たちに仕事で実現したいことについて話しているうちに
「あれ?私がやりたいことってホントは人事部の仕事じゃないかも?」
と気付かれることもありますね。
佐藤:確かに、職種だけにこだわりすぎないほうがいい。最初から可能性を狭めてしまうのは、もったいないです。
やりたい仕事がなくても、転職できる?
菊池:一方で
「転職はしたいけど、やりたい仕事が特にない、わからない」
と悩んでいる方もいます。
佐藤:キャリアアップなど前向きな理由で転職される女性が多いですが、ネガティブ要素がひとつもない転職なんてないですよね。やりたい仕事は特になくても、何かを変えたいからこそ、転職するわけで。
水上:具体的にやりたい仕事が決まっていなくても、全く問題ないですよ。
菊池:そうですね、私たちがご紹介して初めて知った業界や仕事に興味を持たれる方も多いですし。そもそも、世の中に存在する仕事全てを熟知している人なんていないですから。
佐藤:これまで仕事でやりがいを感じた瞬間、モチベーションの源泉、得意なことは何か。転職につながるいろんな要素に光を当てながら、固定観念を外し、やりたい仕事を探るお手伝いをするのも、私たちの仕事です。
菊池:企業面接に行って、会社の印象や社風、働いている人たちと触れて初めて意向が上がったり。まだ知らない仕事の中に天職が潜んでいることもありますよ。