忙しい現代社会。何かと不安やストレスを感じる生活に癒やしを求めて、犬や猫と暮らしたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな中、犬や猫などを考えると共に、ペットロボットを検討している方もいらっしゃいます。
今回は、そんな本物の犬や猫とロボットを比較検討している方へ、ペットロボットのメリット・デメリットを紹介します。
ペットロボットのメリット
犬や猫を迎えられない家庭でも一緒に暮らせる
犬や猫は、飼育が許可されたアパートやマンションでなければ迎えることができません。一方、ペットロボットはその名の通りペット型のロボットですので、住居環境に左右されず一緒に暮らすことができます。
また、家族に動物が苦手な人がいたり、動物アレルギーを持っていたりするという理由で犬や猫を迎えられない家庭もあるでしょう。しかし、ペットロボットは動物アレルギーを起こしたり噛みついたりしないため、こういった事情で犬や猫と暮らせない家庭でも安心です。
旅行や外泊で家を空けてもOK!
犬や猫と暮らしていると、旅行や外泊の度に預け先を探したりペットシッターにお願いしたりする必要があります。近年、犬や猫と泊まれるホテルや同伴可のスポットが増えてきているとはいえ、一緒に旅行するとなるとどうしても行ける施設が限られてしまうのが現状です。
一方、ペットロボットは家を空けている間、食事やトイレのお世話をする必要がありません。そのため、ペットロボットは「旅行や出張が多いけど癒やされたい!」という人におすすめです。
無駄吠えや噛み癖のしつけが不要
犬や猫と暮らしている方のなかには、無駄吠えや噛み癖といった問題行動に悩んでいる方も多いのではないでしょうか?特に、無駄吠えがひどいとご近所からクレームを受けてしまう可能性があります。
ペットロボットも鳴いたり吠えたりしますが、音量の調整が可能です。また、突然噛みついてくることもありません。そのため、特別なしつけは必要なく、犬や猫と暮らした経験がない人でも気軽に一緒に暮らすことができます。
抜け毛で部屋が汚れることがない
犬や猫と一緒に暮らしていると、気になるのが抜け毛です。季節によって大量に毛が抜ける時期もあり、部屋の掃除を怠ると床や布団などが毛だらけになってしまうことも…。
その点、ペットロボットは抜け毛の心配がありません。なかには、ふわふわの毛並みで覆われたペットロボットもありますが、犬や猫のように毛が抜けることはないので、こまめに掃除をする時間がない方や部屋を清潔に保ちたいという方におすすめです。
散歩をしなくてもよい
犬との生活で毎日欠かせないのが散歩です。愛犬のストレス発散のためにも、毎日30分から1時間の散歩をさせるのが理想といわれています。しかし、家事や仕事に追われて散歩の時間を取れなかったり、飼い主自身が高齢で散歩させるのが難しかったりすることもあるでしょう。
そんな方にはペットロボットがおすすめです。ペットロボットは、散歩をさせなくてもストレスを感じることはなく、散歩をせがまれることもありません。また、広い運動スペースを用意する必要もありませんので、狭いお部屋でも問題なく迎えることができます。
ペットロボットのデメリット
機械なので愛着が湧きづらい
1頭ずつ容姿に個性がある犬や猫に比べ、ペットロボットは同じような見た目の個体が大量に生産されます。さらに、行動もプログラムに沿ったものになるため、愛着が湧きづらいと感じてしまうかもしれません。
また、ペットロボットはあくまでも“モノ”であるため、処分しようと思えばいつでも処分できます。そのため、命のある犬や猫のように「家族」と呼べるまでの存在になるには時間がかかるかもしれません。
犬や猫のような触り心地や温もりを感じることができない
犬や猫と暮らしていると、ふわふわの触り心地や生物ならではの体温に癒やされると感じる方が多いのではないでしょうか?ペットロボットは機械であるため、このような触り心地や体温を感じるのが難しいというデメリットがあります。
しかし、近年ペットロボットは進化し続けており、モフモフの触り心地や体温、鼓動音を感じられるペットロボットも登場しています。「犬や猫とは暮らせないけど温かみを感じたい」という方は、本物に近いペットロボットを選ぶのがおすすめです。
ペットロボットは飼い主の感情を理解できない
人間と暮らしている犬や猫は、会話こそできませんが、飼い主の呼びかけや行動に対してさまざまな反応を見せてくれます。ときには飼い主の言葉や気持ちを理解して、その場に合った行動を取ることも。さらに、名前を呼んだり話しかけたりすることで、犬や猫と飼い主の関係性が構築されます。
一方、ペットロボットには音声認識機能や人工知能を搭載したものもありますが、人間の感情を読み取って行動することは難しいでしょう。また、犬や猫はコミュニケーションをとって関係性を構築できますが、ロボットだと同じようにはいかないでしょう。