リモートワーク、時短勤務。女性の働き方は変わったか?
菊池:4月から働き方改革関連法が施行され、ワークスタイルも多様化しています。けれどまだまだ「フルタイムで活躍できる正社員」を求める企業も多い。MAPの利用者アンケートでも「特別な社内制度はない」と答えた方が多かったですね。
佐藤:メディアで語られていることと現実にはまだギャップがありますね。時代の流れに応じて変わっていこうとする企業が増えてはいますが、変われない企業があることも事実。
水上:MAPウーマンキャリアは女性の活躍に積極的な企業の求人を中心にご紹介しています。けれど、面接の場でワークライフバランスの実現を第一条件にアピールし過ぎるのは得策とは言えないです。
菊池:将来的にどんな風にになっていきたいか、どんな働き方をしたいのかを伝えたほうがいいですね。
時代は変わっても根強く存在する「女性ならではの年齢の壁」を超えるような自身のアピールポイントを把握するのは難しい作業ですが、もちろん私たちも一緒に考えますよ。
佐藤:今の時代、面接で結婚や出産についてストレートに聞かれることはさすがにありませんが
「女性として、今後のキャリアをどうお考えですか?」
といった質問は受けるかもしれません。
佐藤:その際、育休や時短など条件面の質問ばかりをするのではなく
「結婚・出産後も活躍している方はいますか」
「女性の活躍事例はありますか?」
という聞き方ができるといいですね。
水上:「残業はなるべくしたくありません」
ではなく
「長く働きたいからこそ安定した働き方ができる会社を志望しています」
と伝えると、印象は悪くなりませんし、仕事への熱意も伝わります。
菊池:面接時の質問の仕方、伝え方って、本当に大切ですよ。
女性の転職、これからはこうなる!
菊池:東京オリンピック終了後は、景気の後退が予想されることから、中途採用の募集枠が狭まる可能性も。企業が求めるスキルや経験のレベルも、今より高くなるでしょう。専門的なスキルを必要としないポジションは、派遣社員など非正規雇用で対応する企業も増えそうです。
水上:そうですね、今転職を考えている方は、できるだけ早く動いたほうがいい。
菊池:先ほど「転職リテラシーが上がっている」という話が出ましたが、その分慎重になりすぎて動けなくなる方もいるかもしれません。
でも、今の状況から抜け出したいと思いながら迷っていると、結局現職を続けるという選択になってしまいます。
もちろん、転職が絶対的な正解ではないですが、ここだというタイミングを逃さず、チャンスを掴んで欲しいですね。
佐藤:職種としては、2019年からカスタマーサクセスの求人が一気に増えました。
サブスクリプションサービスの広がりに伴い需要が急増しているポジションで、営業や販売の経験が活かせることもあり、女性求職者の関心が高い。どんな仕事か詳しくご存じない方もまだまだ多いのですが、女性がキャリアアップを狙うなら、引き続き注目の仕事だと思います。
水上:一方で従来型の営業職や事務職は少なくなっていますね。派遣やアウトソーシングを利用する企業が増えていますし、事務職の正社員募集は今後ますます少なくなっていくのではないでしょうか。
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