犬と暮らすためにクリアしなければいけない条件とは?

犬と暮らすことが可能な住環境か?

犬との暮らしには、住環境はとても重要です。

集合住宅であれば、ペットとの共生が可能な部屋であることが必須です。 ペット禁止マンションなどで、違反して暮らし始めるとさまざまなトラブルが予測され、最悪の場合には、転居や飼育放棄を強いられます。 基本的には屋内飼育が好ましく、犬が安心できる場所(寝床など)とトイレの確保、それ以外の犬との共有スペースは整理整頓もとても大切です。 どうしても屋外飼育を選択する場合には、季節の変化に応じた暑さ対策、寒さ対策などが必要となります。また、近隣や通行人とのトラブルへの配慮も重要です。

家族や同居人の同意を得ているか?

犬を迎える上で、独居家庭では必要ありませんが、家族や同居人全員の同意はとても大切です。

元来、犬は人との共同生活を好み、家族との交流をとても喜びます。 また、主にお世話をしている人に何かあった時には、同居人の協力はとても心強いものです。 家族や同居人に一人でも犬嫌いの人がいる時には、犬との暮らしはとても難しいものとなります。自身の価値観を押し付けたり、同意なく犬との暮らしを始めたりすることは、犬にとっても好ましくありません。

経済面は?

犬との暮らしには相応の費用が発生します。

例えば、最初に迎える際にかかる費用としては、飼い犬の登録手数料が約3,000円、狂犬病予防注射接種代約3,500円、混合ワクチン代約8,000円、ノミやダニ、フィラリアなど寄生虫予防代を含め、5~6万円ぐらい必要です。 主食用のドッグフード代も月々2,000円~3,000円が必要となり、その他用品代や動物医療費などを含めると平均で1カ月に1万1480円の費用がかかるという報告があります。 犬の平均寿命は13~15年と推定され、生涯にかかる費用を計算すると平均で179万3005円になります。こうした費用は犬と暮らす上で、一つの目安となります。ペット保険への加入など経済面での工夫も必要となります。

・生涯に必要な経費
犬全体 179万3005円
超小型 200万4449円
小型 174万5551円
中型・大型 148万3482円

出典: INTAGE Inc.「犬 飼育・給餌実態と支出」

まとめ

コロナ禍社会の中で、犬との暮らしを始めようとする人もたくさんいると思います。

犬との暮らしを実現するためには、クリアしなければいけない条件、それなりの知識や心構えが必要です。 それを『苦』と思うか? 知識の習得や心構えを『楽しめる』か? 人によって違うと思います。

今回の『犬と暮らすために大切なことは?』がこれから犬との暮らしを考えている多くの人にとって、少しでも参考になればと思います。 犬の持つ魅力と犬との暮らしに伴う責任を知って下さい。そして、犬との生活を大いに楽しみましょう!


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