2020年10月期に放送され、国内外で大反響を巻き起こし、放送直後には“チェリまほ”が日本・タイ・韓国・ベトナムなどで随時トレンド入り。ギャラクシー賞をはじめ各賞に輝き、人気も評価も集めた人気漫画が原作のドラマ『チェリまほ』こと『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』。その後を描く映画『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』が公開を迎えました。
(左)町田啓太さん、(右)赤楚衛二さん
童貞のまま30歳を迎え“触れた人の心が読める魔法”を手に入れたサラリーマンの安達と、安達の同期で仕事ができて人望も厚い、彼に思いを寄せる黒沢が、紆余曲折を経て、晴れて恋人同士になるまでがドラマで描かれました。映画版では、安達の転勤話をきっかけにすれ違いが生じてしまいます。
安達を演じた赤楚衛二さんと、黒沢を演じた町田啓太さんにインタビュー。人と人とのつながりを丁寧に描いた本作を経験したふたり。「誰といるか、どこにいるか。環境で人は変わる」と話す町田さんに、赤楚さんが「ふとしたときに、自分の周りの人を見て『ステキだな』と思えたら、『あ、間違ってないんだな』と思える」と応じました。
ドラマ放送時の大反響は、ふたりとも予想外
――ドラマ放送時から、世界中で注目を集めた作品です。
『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』より
赤楚衛二さん(以下、赤楚)「最初は、木曜の深夜に見てくださる方が『面白い!』と思ってくださったらいいなと思っていたんです。だからこれほどの反響は、作品が手元から羽ばたいていっちゃったような、制御不能なところまで行ってしまったような感覚があります。夢見心地というか」
町田啓太さん(以下、町田)「海外のファンの方には、まだお会いできてないんですよね。お声はたくさん届いていますし、嬉しい気持ちですが、僕もまだふわっとしていて、あまり実感がなかったりします」
恋人同士になったふたり。映画版でも安達がまだ魔法を使う?
――映画版では特にどこを楽しみにしてもらいたいですか?
『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』より
赤楚「僕は、また安達が魔法を使うところです。黒沢の心の声が聞こえてしまったり、そこへの安達の反応は、僕自身、もう見られないものだと思っていたので、映画でまた見られるのは、きっと喜んでもらえるんじゃないかと思います」
町田「安達がすごくステキに逞しく成長を遂げているのも見どころですが、キャストが再集結しているので、ひとりひとりを見てもらいたいです。藤崎さん(佐藤玲)もまたいいことを言っていますし」
赤楚「六角(草川拓弥)の間の悪さとか」
町田「あるねー。僕は安達と柘植(浅香航大)のふたりの感じがすごく好きなんです。今回も、絶妙に関係性ができあがっていないとできない会話のシーンが出てきます」
赤楚「全員ステキだよね」
町田「本当に。新しいキャラクターも新鮮ですよ」