アカデミー賞のウィル・スミスのビンタ騒動で思うこと

 3月27日に行われた米アカデミー賞の授賞式で、俳優のウィル・スミスが壇上でコメディアンのクリス・ロックの顔を平手打ちする騒動がありました。この時プレゼンターを務めていたロックは、脱毛症と闘っているスミスの妻の髪型についてジョークを述べたとされています。この騒動についておふたりはどのように感じましたか。

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脱毛症に悩んだ女性が「ハゲカノ」として、カップルでSNS発信するワケ
(画像=『女子SPA!』より引用)

「ウィルスミスの気持ちはよくわかるんですけど、僕だったら手は出さないと思います。脱毛症に限らず、自分の奥さんのパーソナルな部分を変にいじられたら腹が立つと思います。しかもあんな大勢の前で。でも、それによって僕が手を出すことを一番望んでないのはハゲカノだと思うからです」(※ハゲカレさん)

脱毛症に悩んだ女性が「ハゲカノ」として、カップルでSNS発信するワケ
(画像=『女子SPA!』より引用)

「もし、自分が脱毛症になったばかりの頃にそういうジョークを言われたら、最悪な気分になり、ウィルスミスに対して『よくやった!ありがとう』と思うかもしれません。

 でも今の私が奥さんと同じ状況になったら、クリス・ロックに対しては『つまらないジョークに巻き込まないでよ!』と呆れてしまうだろうし、ウィルスミスに対しては事を大きくしてしまって逆に胸が苦しいですね。自分のことで争いが起きるのって何に対しても気分のいいものではないですからね。

 よくやった!と思わなかったのは、自分が脱毛症を受け入れることができて、捉え方が変わったからだと思います。面白くイジってくれたら、なんなら笑っていたかもしれないです(笑)」

ウィッグの楽しさに目覚めたきっかけは美容師の友達

 二人がハゲネタをInstagramやTik Tokにアップすると、大勢の脱毛症に悩む人から長文の感謝や相談のDMが届くそうです。髪の毛を生やす治療をお休みしてウィッグ生活を楽しんでるハゲカノさんですが、どの段階で割り切れたのでしょうか。

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脱毛症に悩んだ女性が「ハゲカノ」として、カップルでSNS発信するワケ
(画像=『女子SPA!』より引用)

ウィッグもファッションの一部として楽しむハゲカノさん (写真:ハゲカノさんInstagramより)

「私もウィッグ生活を楽しめるようになったのは遅かったと思います。8年間ぐらい続けていた治療をお休みしていろんなウィッグを被り始めたあたりです。

 ある日、このウィッグ可愛いけど、もうちょっと短かったらいいのになと思って、美容師の友達にカットしてもらったんです。すると、ウィッグの不自然さが緩和され、もっと自分好みのヘアスタイルが可能となりました。髪の毛のない私が髪型を褒められるようになったのです(笑)。

 今までの私にとって、バレたくないから仕方なく被るものが、美容師さんがカットすることで、毎日髪型を変えられるファッションアイテムに生まれ変わりました!!」