言わずと知れた名作映画「ローマの休日」ですが、実際に鑑賞したことのない方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、今もなお色褪せないローマの休日について、その作品情報やキャストの情報、あらすじに見どころをまとめます。オードリー・ヘプバーンの在りし日の輝きを堪能できる名作を、ぜひチェックしてみてください。

映画『ローマの休日』の作品情報

1953年に公開された映画「ローマの休日」は、公開当初から話題になり世界中でヒットした作品です。1954年のアカデミー賞においては、この映画がアカデミー賞で主演女優賞、脚本賞、衣装デザイン賞に輝きました。

主演のオードリー・ヘプバーンがアメリカ映画に出演したのは、「ローマの休日」が初めてのことでした。この映画が脚光を浴びたことにより、オードリー・ヘプバーンは一躍スターの座に輝きます。世界中の女性の憧れ、ファッションアイコンとしての地位を確立したのです。

監督を務めたのはウィリアム・ワイラーで、彼は『ミルヴァー夫人』『我等の生涯の最良の年』『ベン・ハー』の3作品でアカデミー監督賞を受賞している映画界の巨匠です。この映画で脚本を執筆したダルトン・トランボは、当時赤狩りにあってハリウッドを追われていました。

そのため本名を表に出すことができず、イアン・マクラレン・ハンターの名義を借りていたのです。1992年、アカデミー協会が記録を修正したことで、ダルトン・トランボへ再受賞が行われました。

映画『ローマの休日』の主要キャスト

【ネタバレ】映画『ローマの休日』あらすじや見どころを徹底解説!
(画像=Hulu、『Sorte plus』より引用)

ここからは、「ローマの休日」に登場する人物と、それぞれの役を演じたキャストをご紹介します。どのような役柄をどういった人物が演じたのかをチェックしておくことは、映画の世界をより深く楽しむことにつながります。

キャスト①グレゴリー・ペック/ジョー・ブラッドレー役

【ネタバレ】映画『ローマの休日』あらすじや見どころを徹底解説!
(画像=quora、『Sorte plus』より引用)

主人公のジョー・ブラッドレーを演じたのはグレゴリー・ペックです。彼は元々医学部の学生でしたが、演劇に魅入られ俳優業へと進みます。卒業後はニューヨークでブロードウェイに出演しキャリアを積んでいました。やがて、ケイシー・ロビンソンの目に止まったことで映画デビューを飾ります。

アカデミー主演賞候補として5回名が挙がったり、自身で独立して映画を制作したりと、目覚ましい活躍を見せました。また、アカデミー協会やそのほか数多くの団体で理事や会長を歴任するなど、俳優業を退いてからも業界に数多くの貢献をしています。2003年、老衰により死去しました。

キャスト②オードリー・ヘプバーン/アン王女(アーニャ・スミス)役

【ネタバレ】映画『ローマの休日』あらすじや見どころを徹底解説!
(画像=IMDb、『Sorte plus』より引用)

ヒロインのアン王女を演じたのはオードリー・ヘプバーンです。幼い頃に両親が離婚したのを機にイギリスからオランダへ移住、そこでバレエを習い始めました。その後、ロンドンへ戻りバレエ学校に入学し、ミュージカル「ハイ・バトン・シューズ」でステージデビューを飾ります。

イギリスにて映画作品に出演するようになり、ブロードウェイの主役に抜擢、その舞台を見ていたウィリアム・ワイラーが彼女を「ローマの休日」の主役として迎えました。この映画でスターになったのちは、「麗しのサブリナ」「ティファニーで朝食を」「マイ・フェア・レディ」など、数々の名作に出演しています。

また、映画界のみならずファッション界にも、その存在は大きく影響を与えることとなりました。晩年にはユニセフの親善大使として、アフリカや南米、アジアなどの貧困地域の援助を行っています。

1992年には、ユニセフ親善大使としての活動に対し米国より大統領自由勲章が授与されました。1993年、スイスの自宅にて直腸癌のため63歳にして息を引き取りました。

キャスト③エディ・アルバート/アーヴィング・ラドビッチ役

【ネタバレ】映画『ローマの休日』あらすじや見どころを徹底解説!
(画像=IMDb、『Sorte plus』より引用)

アーヴィング・ラドビッチを演じたのはエディ・アルバートです。彼はローマの休日の作品内で名脇役として注目されることになりました。特に、ラストシーンの記者会見での一幕や、ライター型のカメラを用いてアン王女の撮影をするシーンなどの軽妙さが目を引きます。

エディは1908年4月22日、イリノイ州ロックアイランドに誕生しました。ミネソタ大学を卒業したのちは、歌手やラジオ声優として活動し、ブロードウェイに出演します。

舞台劇「ブラザー・ラット」が映画化されたのを機に、1938年映画界に進出しました。ローマの休日のほか、「ふたり自身」でアカデミー賞助演男優賞を受賞しています。

キャスト④ハーコート・ウィリアムズ/大使役

【ネタバレ】映画『ローマの休日』あらすじや見どころを徹底解説!
(画像=Wikipedia、『Sorte plus』より引用)

大使役を務めたのは、ハーコート・ウィリアムズです、1880年3月30日生まれのイギリスの俳優・監督であり、ツアー会社で経験を積んだのちウェスト・エンド・シアターで地位を確立しました。

キャスト⑤マーガレット・ローリングス/ヴィアルバーグ伯爵夫人役

【ネタバレ】映画『ローマの休日』あらすじや見どころを徹底解説!
(画像=npg、『Sorte plus』より引用)

ヴィアルバーグ伯爵夫人を演じたのは、マーガレット・ローリングスです。 英国の舞台女優である彼女は、ジョージ・ウィリアム・ローリングス牧師とリリアン・ローリングスの間に、1906年6月5日に誕生しました。