滝を裏側から眺めることができる鍋ヶ滝や、異世界のような光景が話題の上色見熊野座神社、3基の鳥居が有明海に浮かぶ大魚神社など、感動の景色に出会える九州のおすすめ絶景スポットをご紹介します。
1.鍋ヶ滝(熊本)
小国町の山の中にポツンとある絶景スポット。滝を裏側から眺めることができる数少ない滝のひとつで、別名「裏見の滝」とも呼ばれています。高さ10m、幅20mの滝はマイナスイオンたっぷり!浄化のパワースポットとしても人気です。
裏から見るとまるでカーテンのようで、かつて生茶のCMのロケ地として使用されました。例年4月の初め頃には、滝を裏側からライトアップするイベントも開催されます。
2.上色見熊野座神社(熊本)
近年、ひそかに注目を集めているパワースポットが、上色見熊野座(かみしきみくまのいます)神社です。苔むした260段の階段、100基を超える石灯篭が並ぶ参道はまさに異世界。いかにもご利益がありそうな雰囲気です。
神社の御神木「なぎ」は波風を鎮めること、葉の特徴として、横からはなかなかちぎることができないという理由から、縁結びや商売繁盛を祈願する縁起のよい木として崇められています。
また、熊本出身の漫画家、緑川ゆきさんの短編作品『蛍火の杜へ』の舞台としても有名となり、多くの若者が訪れるようになりました。
境内を過ぎて山道を登っていくと、縦横10メートル以上の風穴があいた、穿戸岩(うげといわ)があります。この穴はその昔、健磐竜命(たけいわたつのみこと)の従者鬼八法師が蹴破ったといわれ、どんなに困難な目標でも必ず達成できる象徴として合格・必勝のご利益があると評判です。
3.草千里ヶ浜(熊本)
烏帽子岳(えぼしだけ)の北麓に広がる直径約1kmの草原。約2万7000年前の火口跡で、中央には大きな池があり、馬が放牧されている光景が牧歌的です。引き馬に乗って草原を散歩するなどの体験もできます。
また草千里ヶ浜のすぐ近くには、「阿蘇火山博物館」があり、阿蘇の火山の歴史や、動植物などについて詳しく学ぶことができます。
4.大魚神社(佐賀)
佐賀県の太良町にある神社。3基の鳥居が有明海に浮かぶ、神秘的な光景がインスタグラムをはじめとするSNSで話題となりました。
太良町は”月の引力が見える町”と言われており、最大6mという日本最大級の干満差が見られるそう。そのため海に浮かぶ、というより海に沈むという表現がぴったりきそうですが、干潮時には鳥居をくぐることができますよ。
5.浮羽稲荷神社(福岡)
福岡県うきは市にある、城ヶ鼻公園内に鎮座する浮羽稲荷神社。標高約120mの位置にある本殿までは300段の階段が続いており、その上に91基の鳥居が建てられています。
本殿まで階段を登り切り、登ってきた道を振り返って見れば、そこには連なる朱い鳥居と筑後平野の絶景が広がります。鳥居の周囲には桜の木が植えられており、春には桜と鳥居のコラボレーション風景も楽しめますよ。
6.大観峰(熊本)
阿蘇北外輪山の最高峰で標高は936m。熊本随一の景勝地で、阿蘇五岳を見渡すことのできる場所です。世界最大のカルデラ(火山活動によってできた大きな窪地)と、カルデラ地形に広がる広大な阿蘇の草原を全身に感じられます。
以前は遠見ヶ鼻と呼ばれていましたが、この地を訪れたジャーナリストの徳富蘇峰が、雄大な眺めに感動し「大観峰」と名付けたのだそう。
7.高千穂峡(宮崎)
阿蘇の火山活動で噴出した火砕流が五ヶ瀬川に流れ出し、急激に冷却されできた断崖で、国の名勝・天然記念物に指定されています。
高いところで100mの高さになる断崖が7kmにわたって続き、うち1kmには遊歩道が整備されており自由に散策が可能。とくに下流側にある高さ約17mの真名井の滝が有名で、貸しボートでぜひ近くまで行ってみて。
8.篠栗九大の森(福岡)
九州大学の敷地である「九州大学福岡演習林」の西端にあり、篠栗町と九州大学が共同で整備、管理を行っている森です。
約17ヘクタールの森には、約50種の常緑広葉樹と約40種の落葉広葉樹が生育。中心にある蒲田池の周り約2kmが遊歩道となっており、自然を感じながら散策することができます。
コースの中でも見どころは、北口駐車場から徒歩5分ほどの場所にある「水辺の森」。池の中からそびえる落羽松(らくうしょう)が、幻想的な景色を作り出しています。
9.御輿来海岸(熊本)
日本の渚百選、日本の夕陽百選に選ばれている景勝地「御輿来海岸(おこしきかいがん)」。干潮時には綺麗な砂紋が見られ、有明海と砂紋の幻想的な光景は、訪れる人の心を惹きつけます。
展望スポット「干潟景勝の地」から眺めるのがとくにおすすめ!夕日と砂紋のセットは、ため息が出てしまうほどロマンチックです。
10.環境芸術の森(佐賀)
厳木町にある標高887mの作礼山の麓に位置する「環境芸術の森」は、約30haの私有林。近年は、敷地内の「風遊山荘」にある漆のテーブルに、新緑や紅葉がリフレクションする光景が絶景だとして、インスタグラムを中心に話題となっています。
「風遊山荘」は新緑の季節である4月中旬〜6月中旬、そして紅葉の季節である11月に特別観覧を行なっています。観覧期間中は、1階のカフェでコーヒーや甘酒の販売もしています。
佐賀有数の紅葉の名所であり、敷地内には1万本以上のカエデやイチョウが植えられ、リフレクションのみならず、紅葉そのものの美しさが圧巻です。