戦闘が続くウクライナから避難をするウクライナ国民が後を絶ちません。他国へ避難するのは女性や子供が中心で、その道中も決して安全だとは言えません。そんな中、6日間かけてウクライナのキーウからチェコを通り、ポーランドのワルシャワまで避難した母子がいます。母親がBBCの番組に語った様子が世界中に広がり、その道のりの険しさや道中での不安に耳を傾け、心を痛めています。

夫と母をウクライナに残して

BBCによる「Woman’s hour」にウクライナからの避難について語った若い母親は、夫と母親をウクライナに残し、息子と二人で他国への避難を実行しました。現在ウクライナでは、男性は防衛のために他国に行くことが禁止されており、また母は足が悪く爆弾がいつ落ちるかわからない場所に出ていくよりは地下にいることを望んだためウクライナに残してくるしか選択肢がなかったのです。

キーウからウクライナの国境に行く際は、車にロシア語で「子供」と書き記し攻撃されないように備えたそうです。民間人が他国へ逃げる道中であっても、何が起こるかわからない様子が伝わります。彼女のキーウにあるマンションは、すでに破壊されてしまいました。インタビュワーから今後の事を尋ねられた母親は、今後のことは全く分からないと語りました。

必要なのは話を聞いてくれるプロの心理学者

芯の強いウクライナ人はこの苦難を乗り越えるだろうと語ったこの母親。ただ、それと同時に彼女たちの話を聞くプロの心理学者が必要だと訴えました。この母親の話は、それまで平和だった国が、突然戦場となってしまった事実の残酷さを突きつけています。この戦争により心に傷を負った人々が適切な心理的処置を受けられることが望まれます。

文・山根ゆずか

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