今もなお色褪せない名作映画「マトリックス」について、この記事では作品情報やネタバレを交えたあらすじ、キャストや見どころをご紹介します。また、マトリックスの続編にあたる3作品についてもまとめるので、シリーズを通してその魅力に触れたい方はぜひ参考にしてください。これを読めばマトリックスの魅力が掴めること間違いなしです。

「マトリックス」の基本作品情報

「マトリックス」は、1999年に公開されたアメリカの作品です。漫画や雑誌、映画やオリジナルビデオ、果てはコンピューターゲームに至るまで、様々な媒体で発信されているメディア・フランチャイズです。

しかし、マトリックスといえば主に映画作品を指す呼称であり、脚本を執筆したウォシャウスキー姉妹が映画の監督も務めました。また、二人に加えプロデューサーのジョエル・シルバーも制作に携わっています。

今までにマトリックスシリーズとして、4本の映画が製作されています。その中でもこの記事で紹介する「マトリックス」は第1作であり、配給はワーナー・ブラザーズが行いました。ジャンルはSFアクション映画にあたります。

監督のウォシャウスキー姉妹は日本のカルチャーが好きであると公言しており、その影響もあって劇中で流れる緑のコードは、注視するとカタカナであることが分かります。さらに、このカタカナは「寿司のレシピ」を意味しているという、面白い裏話もあります。

マトリックスのネタバレあらすじ

【ネタバレ】映画『マトリックス』あらすじや見どころを徹底解説!
(画像=chrome、『Sorte plus』より引用)

いよいよ、マトリックスのあらすじに迫ります。起承転結に分けてまとめるので、気になるシーンまでチェックするもよし、最後まであらすじを追った上で鑑賞するもよし、お好きに活用してください。ただし、ネタバレを含むため真っさらな状態で鑑賞を楽しみたい方は読み飛ばすことをおすすめします。

ネタバレあらすじ①起

【ネタバレ】映画『マトリックス』あらすじや見どころを徹底解説!
(画像=.everymoviehasalesson、『Sorte plus』より引用)

電話のコール音が響くところから物語は始まります。やがて電話がつながるとパソコンのターミナル画面に盗聴開始の文字が浮かび、男女は会話を続けます。画面には文字が流れ続け、会話が終わる直前にトレースが終わり、ある番号が表示されます。

警察がビルの303号室へ突入すると、そこには黒いジャケットの女トリニティが座っていました。彼女を捕まえようとする警察官を次々に倒したトリニティは、モーフィアスに連絡をしエージェントが迫っていることを確認、公衆電話へ向かうよう言われます。

超人的な動きで逃げるトリニティはついに公衆電話を見つけ受話器を手にしますが、そこへトラックが突っ込みます。公衆電話が壊れたことを確認したエージェント達でしたが、トリニティが見えなかったことから逃げたと察知します。

しかし、情報が正しかったことに満足な顔を浮かべ、次に狙うネオの検索を始めることにします。その頃、ネオはパソコンの前で寝ていました。そこへ突然切り替わった画面には、「起きろネオ、マトリックスが見ている。白兎の後を。トントン」と表示されます。

そこへ実際に扉がノックされ、驚いて開けると知り合いでした。依頼していたデータを受け取りに来た彼らでしたが、クラブに行こうと誘われます。その女の肩には白兎のタトゥーがありました。クラブに行くと、伝説のハッカー、トリニティから声をかけられます。

あなたのことは全部わかっているというトリニティに、ネオは「マトリックスとは?」疑問を投げ掛けます。トリニティは「あなたが望めば答えが見つかる」と返すのでした。後日、ネオは郵便物を受け取ります。そこには携帯が入っており、電話がかかってきました。

電話の相手はモーフィアスで、「もう時間がない。奴らは君を捕まえるつもりだ」と言われます。「奴らとは?」と聞くと顔を上げるように言われ、エレベーターを見るとエージェントが3人こちらへ向かっていました。

モーフィアスの指示通りにげるネオでしたが、結局エージェントに連行されてしまいます。尋問室に入れられたネオは、「プログラマーとハッカー二つの顔があると知っている、悪いようにしないから協力してほしい」と言われます。

なんでも、彼らの話によるとモーフィアスは凶悪犯であり、逮捕に協力してほしいとのことでした。ネオは挑発的な態度を取り、電話をさせるように伝えますが、エージェントは残念だと言った風に彼を見ます。

そして「口がないのにどうやって電話をするのか」と言われ、次の瞬間ネオの顔から口が消えてしまいます。さらにエージェント達に押さえつけられたネオは、虫のような機械を腹から体内に入れられてしまいます。

【ネタバレ】映画『マトリックス』あらすじや見どころを徹底解説!
(画像=MUBI、『Sorte plus』より引用)

ネオが驚いて目を覚ますと自宅のベッドでした。そこへモーフィアスから電話がかかり、「君は選ばれし者だ」と言われます。そしてモーフィアスと会うことになり、指定された待ち合わせ場に行くと車が一台やってきました。そこにはトリニティが乗っており、拳銃を突きつけられシャツを脱げと指図されます。

そして半ば強引に「虫退治よ」と言って機械を腹に当てられ、ヘソから機械の虫が出てきました。そしてある建物につき、そこにはモーフィアスがいました。「ここにきたのは今の世界に違和感を感じているからだろう」というモーフィアスは、「何のことかわかるか?」と問いかけます。

「マトリックス」と答えたネオは、その正体を知りたいかと聞かれます。マトリックスの正体は自分で見るしかない、というモーフィアスは、二つの錠剤を取り出し「やめるなら今しかない」と言いながら、取り出したカプセルの説明を始めます。

青い方を飲めば今まで通りの生活が続くが、赤を飲めば正体が見えるというモーフィアスの説明を聞いたネオは、赤い方を選びます。機械のある部屋で椅子に座らされたネオは、「さっきの錠剤は君の本当の体を探すプログラムだ」と説明されます。

「目覚めの時が来た」と言われ、鏡を見ると空間が崩れ始めます。鏡が手にまとわりつき、身体にまとわりつきます。モーフィアスが「転送しろ」と指示を出すのが聞こえました。

ネタバレあらすじ②承

【ネタバレ】映画『マトリックス』あらすじや見どころを徹底解説!
(画像=IMDb、『Sorte plus』より引用)

混沌の中で何かを突き破った彼は、カプセルの中にいました。身体中が管で繋がれており、あたりを見回すと巨大な機械の中に自分がいるのと同じカプセルが際限なく並んでいました。中には人間が横たわっています。呆然とする彼の前に、ロボットがやってきます。

そして体の管を外されたネオは、地下水道に流されます。そこへクレーンが来て彼を引き上げ、モーフィアス達に再会します。先程とは違う服装をしている彼らは、ネブカドネザル号という船でネオを治療し、世界の真実を伝えます。

本当の世界はネオが思っているより遥かに時代を経ており、過去には機械との戦争があったこと、またその戦闘の最中機械の動力源である太陽光を奪うため人類の手で世界は荒廃したこと、機械は人間の細胞が作る電気を動力にするため、人間を栽培していること。

機械が作ったマトリックスという仮想現実空間で、人間は眠りについたまま電池としての生涯を終えることなどが伝えられます。さらに、その中で世界が虚構であることに気づいた者が、そこから抜け出しザイオンという街を作り抵抗していたのだというのです。

そして、世界を救う救世主はネオなのだと告げられ、彼は動揺しつつも次第に現実を受け止めます。マトリックスで戦うためあらゆるプログラムを脳に書き込むネオの習得スピードは尋常ならざる者でした。そして、彼の実力を試すとモーフィアスとほぼ互角であり、周囲の者達は驚きを隠せませんでした。

訓練を終えたネオは吐血しており、心と体がつながっているために、仮想空間の死は現実の死であることに気付かされます。一方、マトリックス内の不要物を排除するプログラムであるエージェントは、自由にマトリックス内にいる人間に憑依できる能力を持っていました。

そんな敵対勢力のエージェントと船員の一人は密通していました。この船員は現実の不遇さに参っており、元の世界に戻る代わりモーフィアスを売り渡すと約束します。

ネタバレあらすじ③転

【ネタバレ】映画『マトリックス』あらすじや見どころを徹底解説!
(画像=looper、『Sorte plus』より引用)

モーフィアスは、ネオを預言者オラクルの元へ連れて行きます。そこでネオは「ネオかモーフィアス、どちらかの命を選択する時がくる」と言われます。そして現実世界に戻ろうとした時、エージェント・スミスが大軍を率いて襲いかかります。

咄嗟にネオを庇ったモーフィアスは的に連れ去られてしまいます。さらに、エージェントと密通していた裏切り者、サイファーにより仲間達が消されてしまいます。最終的にトリニティとネオのみが現実世界に戻ることに成功しますが、ネオはこのまま引き下がるつもりはありませんでした。

ネタバレあらすじ④結

【ネタバレ】映画『マトリックス』あらすじや見どころを徹底解説!
(画像=IMDb、『Sorte plus』より引用)

ネオはモーフィアスを救うことを決意します。一方、モーフィアスはエージェントに囲まれていました。彼らはモーフィアスから人間の住む最後の街「ザイオン」の場所を聞き出すため、心に侵入しようと企てていたのです。

指示役のタンクから無茶だと止められるネオでしたが、トリニティと共に救出へ向かいます。大量の武器を持ち込み軍隊とやり合った二人は、銃撃戦を勝ち進み最上階へ到着します。そこでヘリコプターを使いモーフィアスを救い出したのでした。

その後マトリックスから逃げようとするネオでしたが、モーフィアスとトリニティを現実世界から逃したところ、自分の脱出をエージェントに邪魔されてしまいます。一方、現実世界では船がロボットに見つかってしまいます。殲滅するには「EMP」という電磁パルスを使わなくてはなりません。

しかし、これを使うとネオがマトリックス内で死んでしまうため、使用できずにいました。その頃、ネオはマトリックス内でエージェントに撃たれ倒れてしまいます。その時現実世界でトリニティがネオに愛していると伝え、キスをすると倒れていた彼は再度起き上がり、驚異的な力を発揮します。

そして次々にエージェントを倒したネオは、現実世界へ帰ることに成功し、船は電磁パルスを使うことで事なきを得ました。