お店レベルの献立を手料理に求める夫
2人は食べ歩きデートやフードフェスに行くなどして「食」を満喫するデートを楽しみながら絆を育み、出会って2年で結婚。それまで圭吾さんとのデートでは外食ばかりだったため、敦子さんは結婚して手料理を振舞うことを、密かに楽しみにしていました。
しかし、そんな温かい気持ちは踏みにじられてしまいます。結婚して2週間ほど経った頃、夕食を出すと、圭吾さんはなぜか不機嫌に。理由を知りたいと思い、敦子さんがどうしたのかと尋ねると、思わぬ答えが返ってきました。
「ずっと我慢してたんだけど、献立めちゃくちゃすぎてストレス。和食の時は全部『和』、洋食の時は『洋』のもので固めるのが常識でしょ? 食べることが好きなら、そういう細かい部分にも気を配ってよ」
思わぬ指摘を受けて驚いたものの、敦子さんは一緒に楽しく食事を囲みたいと思い、努力しました。しかし、日を増すごとに圭吾さんの求める「理想の夕食」は、どんどんグレードアップしていきます。
自分は何も作れないくせに、文句ばかり言う夫
例えば、味の濃い料理がある日は「あっさりしたものを1品は用意するべきだよね」と指摘。野菜の消費のために連日サラダを出すと、「馬鹿の一つ覚えみたいにサラダばかり出すんじゃなくて、和洋中を考慮してアレンジしてよ」と要求されました。
「自分は何も作れないくせに、文句ばかり。お店みたいに完璧にはできないと言っても、努力が足りないと言われます。料理をする時や、夫と一緒に夕食を囲もうとすると胃が痛むようになってしまいました」
大好きな食を心から楽しめなくなってしまった、敦子さん。彼女が再び、笑いながら食べ物を満喫できる日は来るのでしょうか。
<取材・文/古川諭香> 古川諭香 愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
提供・女子SPA!
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