「お互い食べることが好きだったので、この人と毎日あったかい食事を囲めたら幸せだろうなと思い、結婚しました。でも、ここまで食にうるさい人だったとは……。正直、結婚したことを後悔しています」
※イメージです(以下、同じ)
そう語るのは、マッチングアプリで知り合ったグルメ好きの男性と意気投合し、結婚した斎藤敦子さん(仮名・33)。敦子さんは結婚を機に、何よりも好きだった食事の時間を苦痛に感じるようになってしまいました。
食べる量が多くて元カレと破局
敦子さんは、すらっとした長身の美人さん。食べる量が多く、太りにくい体質であるため、友人や恋人にからかわれてきました。
「一緒に食べ放題の店に行くと、いつも相手が先にお腹いっぱいになってしまうので、私が食べているだけの状況になって気まずい思いをたくさん経験してきました。見た目と食べる量にギャップがあるからか、笑われることも多かったですね」
一番傷ついたのは、3年付き合った彼氏に「食事代がかさむし、人前でこんなに食べられたら恥ずかしいから結婚は考えられない」と告げられ、振られたこと。
「その後、風の噂で彼は交際4ヶ月で他の子と結婚したと聞きました。悔しかったですね。この人と結婚するんだと思いながら、一緒に過ごした3年間はなんだったんだろうって」
傷ついた敦子さんは彼のことを早く忘れたくて、マッチングアプリで新しい恋人を探すようになりました。
食べっぷりを褒めてくれた年上男性と交際
そんな時、出会ったのが4歳上の圭吾(仮名)さんでした。
「マッチングアプリって、自分の趣味・嗜好を伝えるために設けられている『○○好き集まれ』みたいなコミュニティがあるじゃないですか? 彼も私も食べることが好きで、グルメに関するコミュニティをたくさんマークしていたので、これは気が合うかもと思い、会うことにしました」
初デートは敦子さんの好物を加味し、お寿司屋さんへ。どうせ引かれるなら、せめて、お腹いっぱい食べてやろう。そう思い、次々とお寿司を注文すると、圭吾さんは『食べっぷりいいね。僕も食べるのが好きだし、食べる量が多いほうだから、一緒にたくさん食べてくれるのはすごく嬉しい』と言い、敦子さんの食べっぷりを絶賛してくれました。
その後もデートをするたびに、「見ていて気持ちがいい」や「幸せそうに食べてくれて嬉しい」など、食事のたびに敦子さんに優しい言葉をかけてくれました。
「嬉しかったですね。そんな言葉をかけてもらえたのは、初めてだったので。一緒に食事を楽しめるこの人となら、ずっと仲良くいられるかもしれないと思いました」