大仏のミニチュア顔や日本一の大香炉
入園するとまもなく、大仏様を遠目にミニチュア版のお顔が鎮座しています。実物のボリュームの1,000分の1ということですが、それでも人間と比べると巨大さが歴然としますね。
大仏様の実物大の螺髪(らほつ)もあります。螺髪とは、悟りを開いた仏様に出てくる特徴の一つと言われ、人間を越えた存在を表す特徴だそうです。牛久大仏の螺髪の直径は1m、重さは200kgにも及びます。
先に進むと、お釈迦様と阿弥陀如来(大仏様)が向かい合い、訪れるものを導く門として、ガラス張りの發遣門(はっけんもん)に迎え入れられます。門をくぐりぬけたのちに、後ろを振り返ると、釈迦三尊像を拝むことができるので、お忘れなく。
その先には、青銅製で胴回りが2m50cmの日本一の大香炉からお香が立ち込めています。他にも阿弥陀仏の本願の力によって浄土に往生するという「横超(おうちょう)の橋」や、浄土真宗の宗祖・親鸞聖人の像、大仏様の顔抜きパネルなども設置されているので、1つ1つ見逃さないよう楽しみながら進みましょう。
不思議な世界から絶景へ続く胎内めぐり
大仏様の胎内は、5層になっていて、高さ85mの胸部までは、エレベーターで上がることができます。胎内では、靴を脱いで歩くようになります。
1階・光の世界
1階は煩悩を表す暗闇の世界から、阿弥陀如来が命あるすべてのものに、慈悲の光を注ぐ世界へとつながっています。ここに広がる「観想の間」は、フランス人デザイナーの設計によるもので、浄土の世界を思い描くための空間が広がります。和と洋の融合で多様な考え方が反映されているそうですが、大仏様の胎内とは思えない斬新な空間で驚かされます。
2階・知恩報徳(ちおんほうとく:恩を知り、恩に報いるという意)の世界
2階に上がると、巨大な大仏様がどのようにして建てられたかを知ることができます。大仏様の親指も設置されていて、高さは160cm、大人並みの大きさです。その先には、阿弥陀如来への感謝の気持ちを込めて写経体験ができる写経席(別途¥200)や、お正月には書初め体験や法話を聞ける「念仏の間」もあります。
また、神社の絵馬にあたる願生文(がんしょうもん・別途¥500)があり、阿弥陀如来へのメッセージを書いて胎内に納めることができます。
2階からは外に出て大仏様がのる蓮台の真下に出ることもできます。真下から見上げる大仏様も迫力満点です。ここでは、感謝の意を込めて蓮台に金箔を貼る(別途¥300)こともできます。
3階・蓮華蔵世界(れんげぞうせかい:極楽浄土の意)
3階は、約3,400体の胎内仏が壁一面に安置されています。金色に輝く世界に圧倒されますが、ここはお寺の本堂となっていて、僧侶が毎日朝夕お勤めをされる厳粛な空間です。そっと手をあわせたいですね。
4・5階・霊鷲山(りょうじゅせん)の間
霊鷲山とは、お釈迦様が無量寿経や法華経を説いた山として知られるインドの地名です。ここには仏舎利(お釈迦様のご遺骨)が安置されていて、参拝することができます。お釈迦様についてのパネルも展示されています。
場所は、大仏様の胸部(地上85m)にあたり、設置されている窓からは東西南北の景色が見渡せます。空気が澄み渡っていれば、スカイツリーや富士山が見えることもあります。また大仏様は南南西を向いていて、その先には浅草・本山東本願寺が、またその先には仏教誕生の地・インドが位置しています。
浄土庭園も見どころいっぱい
庭園内は散策路が設けられており、大仏様の見学以外に庭園だけを楽しむことも可能です。大仏様の周辺には、伝統的な浄土式庭園「本願荘厳(ほんがんしょうごん)の庭」や四季の花、生命の源を表した池「群生海」など、心が鎮まるような景色が広がっています。
小動物とのふれあいやお花摘みまで
約2万㎡の花畑では、ポピーや芝桜、桜やコスモスが咲き乱れ、お花摘みが開催される期間もあります。
小動物へのエサやりや、触れ合いを通して、命の大切さや尊さを学べるように開催されるふれあい動物園は、日曜、祝日のみの開催(12月・2月は閉園)で色々な動物たちと触れ合えます。縁日のようなお猿のステージは金曜日を除く毎日開催されます。ステージタイムなど詳しくは公式サイトをご覧ください。
提供・トリップノート
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