4月はオリエンテーションや研修、歓迎会などイベントが目白押し。気付けばあっという間に過ぎていきます。

そうして迎える5月。序盤の大型連休が明けると、なぜか社内のあちこちに空席が…?

そう、毎年GW明けは、どの業界でも一年で最も退職者が増加するタイミングです。

5月病という言葉もあるように、退職まで踏み切らずとも「仕事を辞めたいな…」と思う人が増える傾向にあります。

しかし、4月に入社したばかりの会社を5月で辞めると、わずか1ヶ月での退職…つまり、「早期離職」になってしまいます。

たった数か月で会社を辞めてしまうと、今後のキャリアにどんな影響があるのでしょうか?早速見ていきましょう。

連休明けの仕事はキツイ!退職を考える人は4割以上?

あるアンケートによると、8割以上の人が「3日間以上の連休明け、仕事が辛い」と感じている(「そう感じる」「どちらかと言うとそう感じる」を合わせると83.6%)というデータが。

【コラム】会社辞めたい… 20代早期離職のデメリットとは?
(画像=『転職の地図』より引用)

さらに「3日以上の連休明けに退職、転職したいと思ったことがありますか」の質問には、「ある」と答えた人が4割以上という結果が出ています。(「何度もある」「何度かある」を合わせると42.8%)

【コラム】会社辞めたい… 20代早期離職のデメリットとは?
(画像=『転職の地図』より引用)

多くの人が、連休明けの仕事に憂鬱な思いを持っているようです。

(株式会社スタッフサービス・ホールディングス調べ)

早期離職のデメリット…次の転職が大変になる?

連休明けは「転職したい」という気持ちに駆られる人がとても多いことがわかりました。

しかし、今年4月に入社したばかりだとしたら?

期間にして約1ヶ月。オリエンテーションや研修を終えたばかりで、もしかしたら実務に携わっていない段階かもしれません。

このように、短期間で退職してしまうことを「早期離職」と呼びます。

軽い気持ちで早期離職してしまう人も多いですが、少し待ってください!

早期離職にはもちろんデメリットがあります。もし転職を考えるとしても、リスクについて十分理解した上で、検討する必要があるのです。

早期離職のデメリット1:次回以降の転職活動が難航する可能性がある

早期離職の大きなデメリットとして、「次回以降の転職が難航する可能性がある」が挙げられます。早期離職に至るまでの経緯は人それぞれですが、「短期間での退職=ストレス耐性がない、根気がない」という印象に繋がりやすくなるのです。

早く次の就職先を探そうと頑張っても、会社によっては「短期間の退職はNG」で、選考を通過しにくいこともあります。

やむを得ない理由がある場合はきちんと書類に記載すれば良いのですが、「なんとなくダルくて辞めた」「何度も早期離職を繰り返している」というような場合は要注意です。

企業は基本的に長く働いてくれる人を求めるため、経歴に早期離職があると「すぐに辞めてしまうのではないか」と考えてしまいます。

つまり、入社後のリスクヘッジとして早期離職経験者の採用を見送る…というケースはよくある話です。

早期離職のデメリット2:スキルアップ、成長のチャンスを逃してしまう

早期離職をしてしまうと、成長の機会を逃してしまいます。

どんな仕事でも、一定期間腰を据えて経験してみないとスキルは身につきません。研修で知識は身につくかもしれませんが、仕事とは知識に実践を掛け合わせて、経験になっていくもの。

そしてその経験が自分の力(=スキル)になっていくのです。たった1ヶ月では、十分な経験を積むには時間が足りなすぎます。

早期離職は、もしかしたらできたかもしれない経験や身につけられたかもしれないスキルを見送ることになってしまうため、非常に勿体無いと言えます。

このように、リスクを伴う早期離職ですが、もちろん我慢しないで退職をした方が良い場合もあります。

心身に影響が出てしまいどうしても出社できない、明らかなハラスメント行為があり改善が見込めない場合などです。

キャリア形成も大切ですが、まずは健康であることが前提。

自分を大切に、イキイキと働ける環境を探しましょう。