「WORXファーストキャリア構築への道」は、働きながら仕事に必要なスキルを身に付けられる「WORX(ワークス)」に参加し、ゼロからキャリアを形成すべく奮闘する人たちの、変化と成長を追いかけるシリーズです。vol.1は、2020年6月からWORXメンバーとなった藤川さんにインタビュー。これまでの経歴や、今後の目標を聞きました。
Profile
藤川佐知さん 26歳
通信制高校を卒業後、保育士を目指して専門学校へ進学するも、1年で中退。その後コンビニやスーパーでのアルバイト勤務を経て、2020年6月からWORXに参加。エンジニアを目指し研修受講中。
複雑な家庭環境、まともに学校に通えなかった子供時代
幼少の頃両親が離婚したこともあり、落ち着かない家庭環境で育ちました。転居・転校を繰り返したからか、なかなか学校に馴染めず、小中学校はほとんど通学しないままで終わってしまいました。
通信制の高校を卒業した後は、保育士を目指して勉強することに。夜間の専門学校に通いながら、日中は学校から紹介された保育補助の仕事をしていました。でも、小中とまともに学校に通った経験がないまま、通信制の高校へ進んだ私は、毎日同じ場所に通学して勉強する生活や、学校での人間関係に徐々にストレスを感じるようになったんです。
保育士の仕事に憧れがあったものの、挫折。3年制の専門学校を1年で退学してしまいました。自分で決めた道を断念したことに落ち込み、精神的に大きなダメージを受けました。
同級生と結婚、アルバイト生活の葛藤
専門学校を退学した21歳の時、ずっとお付き合いしていた通信制高校時代の同級生と結婚しました。家電関連の仕事をしている夫は
「外で働いてもいいし、家にいてもいい。好きに過ごしていいよ」
と言ってくれていましたが、考えた末に高校時代のコンビニバイト経験を活かして働くことに。
スーパーのレジ業務は大きな問題もなくこなせていましたが、このままずっとアルバイト生活を続けることに漠然とした不安はありました。とくに働いていた店にセルフレジが導入されたときは、メディアで話題になっている「AIに仕事を奪われる」という感覚が、自分事としてリアルに迫ってくるのを感じました。
コミュニケーションが苦手で、子供の頃は学校にちゃんと通えなかったし、勉強が得意なわけでもない。資格もなければ、正社員として働いた経験すらない。このままではダメだと思うけど、何もできない。また専門学校のときのように挫折するのではないかと考えると、就職活動も怖い。
現状を変えるために行動を起こしたいけど、結局何もできない。そんな状態がしばらく続きました。
未経験からエンジニアを目指せる!ニュースで知った働き方
もやもやを抱えたままバイト生活を続けていた2020年の2月。たまたま見ていたテレビのニュース番組で、引きこもりの人や働いた経験のない人でも、働きながらIT関連の資格を取ったり、エンジニアとしてのスキルを身に着けられる仕組みがあると紹介されていました。それが、WORXだったんです。
自分と似た経歴でも、未経験からエンジニアとしてキャリアを築いている人たちがいる——。
キャリア構築支援をしてくれるWORXの仕組みと、エンジニアという仕事に興味を持ち、さっそくネットでWORXについて検索。WORX事業が生まれた背景や、入社後に受けられる研修の内容、どんな人たちが働いているのかなどを調べました。
WORXでは入社後にITパスポート資格の取得を推奨していることがわかったので、とりあえず独学で勉強を始めることに。たまたま夫が高校時代に同資格を取得していたので、わからないところは質問しながら勉強を進めました。
実は同じ頃「手に職」を意識して、簿記の資格勉強も始めていました。でも、夫の影響もあってかIT系の勉強の方が楽しく思えてきて、エンジニアとWORXの働き方に対する興味がますます大きくなっていったんです。
ニュースでWORXを知った約1ヵ月後、「エンジニア体験会」に参加しました。「一般企業のオフィス」に足を踏み入れることすら初めてだったのでかなり緊張してしまいましたが、用意されたパソコンを使ってコマンド入力にチャレンジしたり、WORXの働き方についての詳細説明を聞いたりするうちに、WORXで働く気持ちが固まりました。
その後3月末にWORXの最終面接を通過。内定が出た数日後、独学で勉強を続けていたITパスポート試験にもチャレンジしたところ、こちらも無事合格!「私もやればできるんだ!」という小さな自信が生まれました。