石垣島からフェリーに乗って10分で行ける【竹富島】は、遊びどころが満載!また、初めて行く方には「水牛車」の利用がオススメ。ガイドをしてくれる島出身のおじぃが、竹富島のことを色々教えてくれます。そして小さい島とはいえ、暑い季節に島内を歩き回るのは大変。レンタサイクルであちこち行っちゃいましょう!

八重山諸島の1つ【竹富島】とは?

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fuelle_画像挿入キャプション=出典:blog.goo.ne.jp

石垣島のすぐ西にある島が 【竹富島】。石垣島の1/40くらいの大きさです。珊瑚が隆起してできた島なので、とても透明度の高いエメラルドグリーンの海、珊瑚の真っ白な砂浜が素晴らしい景観を生み出しています。

島全体が 西表(いりおもて)石垣国立公園 に指定されているだけでなく、「木造赤瓦の民家」と「白砂が撒かれた道の町並み」は、1987年に重要伝統的建造物群保存地区 として選定されているので、昔から変わらない風景が広がります。

石垣島からのアクセスが便利

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石垣島の一番の繁華街「市役所通り」すぐ近くに 「ユーグレナ石垣港離島ターミナル」があり、そこから定期船(高速船)に乗れば、石垣島からたったの10分。「安栄観光」が運行しているフェリーで、大人は片道690円、往復1,330円で行けます。(HP参照)

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この定期船は石垣島と竹富島をつなぐライフラインとして、観光客だけではなく、島人の生活やビジネスの足としてもとても多くの人々が利用しているので、船も立派!たくさんの人が乗船できます。

竹富島観光といったら【水牛車】

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さて、そんな竹富島に初めて行く方に、一番最初にオススメしたいのは【水牛車】!ただ水牛が引っ張る車に乗るだけではありません。島出身のおじぃがガイドをしてくれ、そこで聞ける“竹富島の紹介話” が、そのあと観光する上でとっても為になるんです。

水牛車を扱っているのは「新田観光」と「竹富観光センター」の2つありますが、今回は筆者が利用した「竹富観光センター」をご紹介します。

どちらも約30分の乗車で、料金は大人1,200円、小人(3歳〜小学生)600円です。

【竹富観光センター】は送迎もしてくれます♪

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フェリーが到着する竹富港から水牛車の乗り場がある竹富島の中心地までは少し距離があるのですが、【竹富観光センター】は、乗り場までの無料送迎バスをサービスしているので、とても便利!

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もちろん帰りの送迎バスも無料。また【竹富観光センター】には、レンタサイクルやお土産屋さん、ビーチで遊んだ後に便利なシャワールームなどもあり、利用客も多く賑わっています。

いざ!水牛車へ

ところで、「竹富島ではなぜ水牛が有名?」と思いませんか?

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日本では「馬鍬(まぐわ)」という道具でも知られているように、昔は農耕に牛や馬が使われていました。でも八重山諸島は、日本の本州どころか沖縄本島よりも 台湾の方が近い! ということで、台湾から農耕のために水牛を連れてきたのです。

でも現代では農耕作も機械化されたので、水牛たちは今は観光用に水牛車として活躍中、というわけなのですね。

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【竹富観光センター】には12頭ほどの水牛がおり、1頭で18人くらい乗れる車を引いていきます。水牛にはそれぞれ名前もついており、水牛車に乗ると、まず、その車を引いてくれる水牛の紹介から始まります。車の後ろには名前もバッチリ書いてあります。島の人から愛情いっぱいで育てられているんだなと感じますね。

水牛車に乗ったら「のんびり」島時間です〜

一応「乗車時間は30分間」とHPなどには書かれていますが、水牛はマイペースで歩きますし、その子によってペースも異なります。さっさと歩く子もいれば、やる気のな〜い子もいたり、道を間違える子もいたり。

30分間隔で出発しますが、前の子が遅〜い子であれば、渋滞もおきます(笑)。また、立ち止まっては、おしっこタイムや、うんちタイムもあり…でも、そんなのがまた一興。のんび〜り、焦らず、ガタガタ揺られる水牛車で、島時間を “のんびり” 楽しみましょう。

お話上手なおじぃ

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水牛車には1台につき1人の島出身の「おじぃ」が乗っており、いろいろ竹富島のことを話してくれます。要はガイドさんですね。

この語りがまた面白い!どこにどんな名所があるのかも、水牛車に乗りながら話してくれるので、この後の竹富島観光にもとても参考になります。

ここからは、おじぃの話を少しご紹介します。

道の白い砂は珊瑚のかけら、家の塀も珊瑚

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道を歩いていると、とあることに気づきます。それは「綺麗な白い砂の道で、雑草が全然生えていない!」。まめに草を抜いて綺麗にしているのかなぁ〜?と思うかもしれませんが、実はそうではありません。

おじぃ曰く、道に撒かれている白い砂は 珊瑚の砂 。珊瑚の砂は 塩分 を含んでいるので、雑草が生えないんだそう。「なるほどー!」っと感心してしまいます。

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fuelle_画像挿入キャプション=写真:まき子

また、家の塀になっている石積みの壁、これも珊瑚です。整然と建てられているのでセメントでも使っているの?と思うのですが、そんなものは全く使わず、珊瑚を純粋に積み上げているだけなんだそう。

沖縄に咲く花にまつわるあれこれ!満開時は景色も綺麗

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訪れる時期にもよりますが、街中にはとても綺麗に花が咲く時期があります。 ブーゲンビリアやハイビスカス が咲き乱れている季節は本当に綺麗!

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ブーゲンビリア のパッションピンクの花びらに見えるようなものは、 苞葉 = つぼみを包む葉っぱ なんだそう。本当の花は、中央に小さくある白い花。茎にはトゲがあるのも特徴です。

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ハイビスカス もいろんな色があります。ハイビスカスというとハワイのレイを思い浮かべてしまいますが、沖縄ではもともと 仏前に手向ける花 なんだそう。だから和名が「仏桑華(ぶっそうげ)」なんですね。

ほかにもいっぱい!竹富島のいろんなこと

そのほかにも、筆者が聞いた中でも面白かった話を、おじぃの口調で、いくつかご紹介します。

●島民は300人くらいですね〜。仮に空き家が出たとしても、ここに住むのは非常に難しいんです。というのも、島全体が家族みたいなものなので、島民全員に認めてもらわないと住めないんですね。

●学校は1つで、小中一貫。だから、高校に行くためには島を出なきゃいけない、ということで、子供が親を離れる時期が、早いんですね〜。

●沖縄料理はチャンプルーとか八重山そばとかありますが、島民はあんまり食べないんです。まぁ昔は食べていたんですけどね、石垣島からいろんな食材が船で届けられるようになってからは、「こんな美味しい食べ物があるのか!」と気づきましてね。はい、そういうわけで、竹富島のみんなは唐揚げ大好きです!!

●シーサーにも色んな姿があります。お尻を上げているのは「家族を大切にしている」という意味が込められています〜。

●今は生活に必要な水は石垣島から海底のパイプラインを通って送られてきますが、それまでは雨水を溜めて使っていました。そら、そこの丸い井戸みたいなのがそうですね〜。

こんな風に、いろいろ語ってくれます。おじぃの個性を生かしての話なので、どんなおじぃに出会えるか、それも一期一会で楽しいと思います。

島唄を歌ってくれるひと時・・・

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水牛車の旅も終盤になると、おじぃはおもむろに 三線(さんしん)を取り出して、島唄を何曲か歌ってくれます。心地よい歌声で、聞き入ってしまうはず。

記念撮影もあります

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水牛車での島巡りを終えた後は、カメラマンさんによる写真撮影もあります。大きな写真は有料で購入しないといけないのですが、上の写真のような小さなカードタイプのものは全員無料でもらえますヨ。一緒についている「竹富島水牛相関図」など面白いですね。