既卒・フリーター層の転職市場。コロナ禍でどう変わったか

鶴居:日本若者転職支援センターは、既卒・フリーター層に特化した転職エージェントです。毎日求職者様との面談や、企業人事と日々関わる中で、コロナ禍が若手転職市場にもたらした影響を感じています。

自粛要請は緩和されましたが、まだまだ先行き不透明な状況で、採用活動をストップしている企業が多い。中でも就業経験のない方やフリーター、派遣社員からの転職は厳しいものになっています。

岩崎:日々現場で感じている変化は大きく2点。まずは求人数の激減。応募可能な求人数が、肌感で最大8割くらい減っています。2つ目は、フリーターや派遣社員の面談数増加。コロナの影響で職を失った非正規雇用の方が相談に来られるケースが増えています。

状況が一変した若手転職事情。今できることを考える。

丸山:誰も予測できなかった状況になってしまったけれど、これから社会復帰を目指す方は失敗を恐れず、できることからはじめて欲しいです。働くことがまだ怖い方には、サポステの職場体験やボランティア活動がおすすめ。人の役に立つ、ありがとうと言われる体験が自信になって、次のステップへと進まれる方もいらっしゃいます。

早坂:こんな時だからこそ、自身の地盤固めを意識しては。ボランティアや各種プログラムでの経験や、そこで出会った人たちとの縁が、職業選択に繋がるケースもあります。また、職業訓練や資格取得を通じて「学び直し」することも、ひとつの社会復帰だと思います。

鶴居:「コロナ時代に転職するなら、どんな業種を狙えばいいですか?」とよく聞かれます。もちろんご説明はしますが、コロナ云々は一旦忘れて、未経験から正社員で働ける仕事は何か、と視野を広げて考えた方がいい。この状況下でも採用を止めず、入社後研修も充実している体力のある企業はたくさんあります。どんな仕事でも、入社してからやりがいは見つけられますよ。

岩崎:厳しい状況でも、私たちは求職者さまに最適な転職先をご紹介することをひとつのゴールとしています。そのために初回面談にはかなり時間をかけており、ときには2時間を超えることも。お話をするなかで、転職活動で重視すべき「軸」が見えてくるんです。

せたがやサポステ×日本若者転職支援センター「コロナ時代の就職・転職を考えよう」トークセッション。

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せたがや若者サポートステーション

(愛称:「せたがやサポステ」)
働くことに悩みを抱えている15歳~49歳の人に対し、キャリアコンサルタントによる専門的な相談、コミュニケーション訓練などによるステップアップ、協力企業への就労体験により、就労に向けた支援を行っている厚生労働省委託事業。

せたがやサポステ×日本若者転職支援センター「コロナ時代の就職・転職を考えよう」トークセッション。

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日本若者転職支援センター

2018年設立。「若者の働く明日をもっと明るく」をモットーに、既卒(フリーター)、中退、第二新卒をはじめとする若者の就業支援を行う。


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