仕事に役立つ資格をご紹介する「資格図鑑」。今回も営業職の方にぜひおすすめしたい資格を1つ、ピックアップしました。語学系の中では一番有名かも…な「TOEIC」について、今回は紐解いていきます。
<TOEICと転職>TOEICとはどんな資格?
TOEICにも、たくさん種類があることをご存知でしたか?
- TOEIC Listening & Reading Test
- TOEIC Speaking & Writing Test
- TOEIC Writing Test
- TOEIC Speaking Test
- TOEIC Bridge Test
1~4の「TOEIC Tests」、5の「TOEIC Bridge Test」これら2つのブランドの総称を「TOEIC Program」といいます。
この中で、一般的にTOEICと呼ばれているのが、1の「TOEIC Listening & Reading Test」(以下TOEIC)です。
TOEICは英語でのコミュニケーション能力を公平/公正に評価する世界共通の基準とされています。
TOEICの歴史は1979年まで遡ります。
この年の12月に初めて第一回テストが全国主要都市で実施されました。
第一回の受験者はわずか3,000人ほどだったというので、驚きですね。
グローバル化に伴い2000年前後から急激に受験者が増加し、今では学校やビジネスシーンなどで広く浸透しています。
2019年の時点で、世界で約2,900の企業・団体・学校が採用、これに加えて個人の受験者もおり、年間約220万人が受験する国際的にスタンダードなテストとなりました。
参考:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(TOEIC)
<TOEICと転職>TOEICはどんな特徴の資格?
厳密にいうと、TOEICを「資格」と一括りに呼ぶのは少し難しい点があります。
というのも、TOEICの大きな特徴として「合格」「不合格」ではなく、結果はスコアで評価されるという点があるからです。
テストなのに合否ではないの?と、あまりピンとこないかもしれません。
しかし合否ではなくスコアで評価されることによって、レベル感をより正確に把握することができるというメリットがあります。
平たく言うと、「受験すれば誰もがスコアで評価を受けることができる」テストなのです。
ちなみにテストはリスニングセクション・リーディングセクションに分けられており、10〜990点までで評価されます。
では「TOEICは落ちることはない!」と、何の準備もなく受験することが正しいかと言うと、それは間違い。
もちろん、自分の現在の実力を知る上での受験ならそれでも良いですが、転職時の資格として持っておきたいのであれば、相応のスコアも必要です。
では、どんなポジションの人がどのくらいのスコアを目標にすれば良いのでしょうか。
転職のためのTOEIC:新卒〜若手営業職:600点以上
せっかくTOEICをビジネスとして受けるのであれば、最低でも600点は欲しいところです。
600点は大学生も目標にすることが多い目安のスコアなので、頑張れば比較的短期間で到達することができます。
600点以上から、履歴書に書いて「資格」としてアピールできるレベルになります。
転職のためのTOEIC:中堅営業職:700点以上
20代半ば〜以降の人は、もう少し上を目指して700点を目安にしてみましょう。
上場企業の7割が、海外営業など国際業務には700点以上必要と回答しているデータもあるようです。
転職のためのTOEIC:それ以上のスコアはどんな人が…?
800点以上となると、自信を持って「英語力に自信がある」と言えるレベルになります。
海外赴任などは800〜900点レベルの英語力を求められることもあります。
さらに900点以上となるとネイティブの方とも遜色ないコミュニケーションができるでしょう。
転職時に900点を求められることはほぼありませんが、もしそれだけのスコアを持っているならば、企業にとっては非常に魅力的な人材です。
参考:神田外語学院