タピオカ店ブームが終了した理由

タピオカドリンク専門店のブームが去った背景として、まず挙げられるのがコロナ禍。外出自粛やインバウンドの消滅によって店に足を運ぶ人が減りました。

タピオカドリンクブームは「コト消費」の象徴といわれ、購買者は商品の魅力そのものよりも「友だちと行列に並んでトッピングを考えたり、買ったタピオカドリンクをスマートフォンでインスタグラムなどに投稿したりする」ことに価値を見出していたのです。

さらに、マスクをつけて外出することが日常的になると、マスクがあるのでタピオカドリンクが飲みにくいことも客の足が店から遠のく要因になったようです。

もっとも、タピオカドリンクブームの終焉は、コロナ禍だけが原因ではありません。コロナ禍以前のブーム真っ只中の頃、出店のために空き店舗の取り合いが起きて家賃の高騰を招いており、店舗経営を圧迫していたという声もありました。

一方、タピオカドリンクのブームを支えた若者の次の受け皿となったのが、コンビニで販売されているタピオカドリンク以外のデザートドリンクです。2020年頃からバナナジュース専門店とのコラボ商品など、コンビニがデザートドリンクに力を入れだしました。

タピオカドリンクの今後のゆくえは?

タピオカドリンクの専門店は減りましたが、タピオカドリンクが街なかから消えたわけではありません。ブランド力がある台湾発のカフェ「ゴンチャ」のような店は、メニューのひとつにタピオカミルクティーを据え、ショッピングモールなどに店舗を展開しています。タピオカドリンクはブームを経て、台湾系スイーツの1メニューとして定着できるかもしれません。

文・はせがわあきこ

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