気がのらないときのルーティン

「気球か宇宙船か潜水艦かクローゼットのなか」の章では、アメリカ人画家ジョーン・ミッチェルについて紹介されています。

ミッチェルは、自然の風景を抽象画で生き生きと再現することで、非凡な才能を発揮していたのだといいます。

しかし、ミッチェルはおもに夜、蛍光灯の明かりの下で絵を描いていた。中略 起きるのはだいたい午後に入ってから、絵を描き始めるのは日が暮れてからということが多かった。(165ページより引用)

自然の風景が得意なはずなのに、早起きが苦手で生活そのものも夜型であったようです。

そして、ミッチェルにはいろいろな決め事やルーティンがあったのだとか。例えば、仕事を始める前には、ジャズやクラシックのレコードに針を落として大音量でかける。

音楽をかけて聴くことによって、自分を使いやすくすると同時に、周りの人間に対して、これから絵を描く体勢に入るから邪魔しないでほしいということを知らせていたのだというのです。

「絵を描いたり、書き物をしたり、なにかを感じたりするためには、無防備にならなければならない。そして、ほんとうに強くなければ無防備にはなれない」と、ミッチェルは語っています。

クリエイティブな仕事に携わる人はもちろん、そうではない職種であったとしても、仕事に気がのらないといったことは、日々よくあることでしょう。

どんな状態であっても仕事に向かうための自分だけの方法を作っておくことは、安定して良い仕事をしていくにあたって大事なことなのかもしれません。

タイトル:『天才たちの日課 女性編-自由な彼女たちの必ずしも自由でない日常-』
著者:メイソン・カリー
発行:フィルムアート社
定価:1800円(税抜)

ナカセコ エミコ((株)FILAGE(フィラージュ)代表)/DAILY ANDS

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