スパイス料理は食事瞑想にもってこい
――よく知らない食べものの中でも、スパイスはとくに食事瞑想と相性がよさそうですね。香りや刺激を楽しむにはもってこいの料理ですから。
カリー子:もってこいです。食事瞑想をしながら食べるようにすれば、食事の時間がもっと楽しくなりますよ。それに、食事瞑想は自分の体に問いかけることから始めるので、より体を思いやるようになり、より不調に届きやすくなるんです。 自分の体に問いかければ、たとえば胃が弱っているときにあえて脂ギトギトのものを食べることがなくなり、スパイスと野菜のやさしいスープで癒してあげるようになったりしますよね。それをするだけで、不調がととのうだけじゃなく、肌の調子もよくなるなどいろんないいことがついてくるんです。
自分の体を素直に見つめられていない人が多い
――ダイエットに効果的なうえ不調もととのうとなれば、忙しくても3食のうち1回くらいはスパイスでの食事瞑想の時間を持つようにしたいですね。
カリー子:本当にそうしてほしいです。「糖質オフがいい」「揚げ物は食べるな」「断食が最適」などといった合理的に見える周囲の強い意見とかに左右されちゃって、自分の体を素直に見つめられていない人がたくさんいると思うんですよ。 そういうときに一歩立ち止まって、「本当においしいものって何だろう」とか「本当に不調なところはどこだろう」って思いながら食事をするだけで全然変わりますから。自分の体を思いやるだけで治せることっていっぱいあるんですよ。
――スープならより手軽なので、普段飲んでいるスープにちょっとスパイス加えて瞑想しながら食べる習慣をつけるところから始めるのもいいですね。
カリー子:そうですね。職場でのランチにスープを持参するとか、外だと集中できない人は朝や夜に一品添えるとか。効果を実感するにはコンスタントに続けることが一番なので、一日一食だけでも毎日続けてほしいですね。