琵琶湖や伊勢湾までを一望する伊吹山や、琵琶湖にポツリと浮かぶ鳥居が有名な白鬚神社、全長2.4kmに渡ってまっすぐと伸びるメタセコイア並木など、車でのお出かけにおすすめな滋賀のドライブスポットをご紹介します。
1.伊吹山
標高1,377mと滋賀県最高峰で、日本百名山のひとつ。山頂周辺のお花畑は国の天然記念物に指定されており、イブキトラノオやシモツケソウ、リンドウなど色とりどりの高山植物が咲き誇ります。最盛期は8月上旬〜8月中旬。また山頂からは琵琶湖や伊勢湾までを一望する大パノラマが楽しめます。
伊吹山ドライブウェイで8.5合目の山頂駐車場まで行くことができ、そこから歩いて20〜40分ほどで山頂に到達できます。
2.白鬚神社
日本一大きな湖「琵琶湖」のほとりに佇む「白鬚神社」は、全国にある白鬚(白髭・白髯)神社の総本宮。祭神は猿田彦命で、長生きの神様として知られているほか、縁結びや子授け、交通安全、開運招福などさまざまなご利益があります。
「白鬚神社」といえば、琵琶湖にポツリと浮かぶ鳥居が有名ですが、毎年9月5日や土日、大晦日、お正月には鳥居のライトアップも実施されます。
3.メタセコイア並木
マキノ高原につづく道路沿い、全長2.4kmに渡ってまっすぐと伸びる、約500本のメタセコイアの並木道。爽快で美しい景観は「新・日本の街路樹百景」にも選ばれています。新緑の季節には青々とした清々しさ、紅葉の季節にはロマンチックな雰囲気を醸し出し、そして冬には雪化粧をした幻想的な光景で私たちを楽しませてくれます。
4.石山寺
紫式部が『源氏物語』の話を思いうかべた地として知られる石山寺は、お寺の名前の由来にもなっている大きな硅灰石(けいかいせき)の上に立ちます。天平19年(747年)、聖武天皇の祈願により、奈良・東大寺の別当、良弁が創建したと言われています。本尊は如意輪観世音菩薩で、安産や縁結び、厄除けなどに御利益があるとされ、古くから信仰をあつめてきました。
四季折々の花を楽しむことができることから「花の寺」として親しまれているほか、2,000本のもみじが植えられており、秋には紅葉して境内が赤く染まります。例年見頃を迎える11月中旬から11月下旬頃まではライトアップも実施。「あたら夜もみじ」は日本夜景遺産にも登録されています。
5.三井寺
天台寺門宗の総本山で、正式名称を「園城寺」と言います。天智・天武・持統三天皇の産湯に使われた霊泉が境内に沸くことから「三井寺」と呼ばれ、現在はこちらの名前が一般的。近江八景のひとつである「三井の晩鐘」でも有名で、また金堂をはじめとする国宝や重要文化財は100余点も所蔵します。
春には1,000本以上の桜が咲き乱れる桜の名所としても名高く、夜にライトアップされた姿も見応えがあります。そして秋には参道が紅葉のトンネルに彩られます。
6.おにゅう峠
ドライブやツーリングの名所として知られる「おにゅう峠」は、滋賀県と福井県の県境にある標高820mの林道に位置する峠です。例年10月から11月ごろにはヤマモミジなどが色づき、林道を赤や黄色に美しく染めあげます。また同時期の早朝に雲海が見られることもあり、雲海と紅葉が作り出す幻想的な光景は、まさに絶景です。
7.延暦寺
延暦寺(えんりゃくじ)は京都市と滋賀県大津市にまたがる天台宗総本山で、標高848mの比叡山全域を境内とする寺院です。西では京都を一望し、東では日本一の大きさを誇る湖・琵琶湖を眼下に望む景勝地。この美しい自然と1200年の歴史が評価され、世界遺産として認定されました。
境内は500haと広大で、東を「東塔(とうどう)」、西を「西塔(さいとう)」、北を「横川(よかわ)」と3つに区分しています。
東塔は延暦寺発祥の地であり、根本中堂を中心とする区域。延暦寺バスセンターがあり、比叡山山頂や西塔、横川地区へのシャトルバスや、京都市内行きの路線バスに乗車できます。境内には宿坊延暦寺会館があり、要予約にて食事や宿泊、修行体験が可能。西塔は東塔から1km、横川は西塔から4kmの場所にあります。
8.多賀大社
古くから”お多賀さん”の愛称で親しまれている神社。延命長寿と縁結びの神として信仰を集めており、豊臣秀吉も参拝したと言われています。元正天皇が病気で苦しんだ際に、強飯(こわめし)を炊き、シデの木でつくった杓子を献上したことから「お多賀杓子」が有名で、絵馬も杓子型。また書院から庭を見降ろす形の池泉鑑賞式庭園である「奥書院庭園」は国の名勝にも指定されています。
9.河内風穴
全国第3位の大きさを誇り、総延長が10,000mを超える鍾乳洞が「河内風穴(かわうちふうけつ)」です。入口は高さ1mと、腰をかがめてくぐるほどの小ささ。そんな洞内は3層構造になっており、総面積は何と1,544平方メートル!関西でも有数の鍾乳洞です。
観光用に見学できるのは、入口から200mの1階と2階の部分で、手すりをたよりに進んで行くのが探検気分を味わえると評判。途中せまい部分や急な梯子もあり、なかなかスリリングです。必ずスニーカーなどの歩きやすい靴で、そして動きやすく、汚れても大丈夫な服装でおでかけください。
10.日吉大社
およそ2100年前、崇神天皇7年に創祀された、全国各地に3,800余りある日吉・日枝・山王神社の総本宮。平安京の表鬼門(北東)にあることから、魔除・災難除を祈る社として信仰を集めてきました。
日吉大社の神の使いであり魔除けの象徴となっている「神猿(まさる)さん」をモチーフにしたおみくじやお守りなども可愛らしく、境内には本物のお猿さん(神猿さん)もいます。また3,000本のもみじがあり、秋には紅葉の名所として知られています。