失恋が辛いとき、寂しいとき、引きずるとき、傷ついたままの恋愛はいいことゼロ
元彼と別れてからしばらく経つと失恋からの回復期がやってきます。気持ち的には次の恋愛への意欲も湧いてくるでしょう。しかし、気持ちとは裏腹に、傷ついた心は繊細で、まだまだ回復に時間がかかることがあるものです。
心が傷ついている間は、たとえどんなに素敵な男性と出会っても、あなたはその男性に心を開くことができません。そのため、お互いの絆を縮めるために、セックスなどの親密な行為に走りがちになるでしょう。その方が相手と手っ取り早くわかりあえるように思えてしまうからです。
しかし、それは「絆を深める」ものではなく、心を元彼の元に置き去りにしたままの、単なる時間つぶしのセックスでしかないと気がつくはず。セックスが終わると、あなたは目の前の相手と元彼を比べています。そして、何か足らない、この人じゃないとすぐに思い始めて、あっという間に別れることになってしまうのです。
失恋後に人恋しくて魔が差すことは、多かれ少なかれ「失恋あるある」の代表格です。こういった状況だけは避けたいと思っていた事態を、自ら引き寄せてしまうのです。
好きでもない男と寝てしまった後、交際に「YES」と言ってしまった後の「私、どうしてこの人と付き合おうとしてるんだろう?」「私何やってるの!?」というアンビリーバブルな心理状態は、まさに恋愛の暗黒世界といってもよいのでは。こういった経験から、あなたの心は好きでもない男に満たされることはないのだと、心に固く刻みましょう。傷ついたままのあなたが恋愛を焦ると、次々に罪のない男性を傷つけることにもなりかねません。
失恋後の恋愛が失敗するのは、まだあなたの心の傷が完全に癒えていないからなのです。
失恋後の辛いとき、寂しいとき、元彼を引きずるときの対処法
失恋の回復期、まだ心の底に残る傷をうまくクリアするためには、うまく感情をコントロールする必要があるでしょう。
もう大丈夫と思っていても、悲しみや憎しみ、恐れ、苦しみが溢れてきたり、寂しいとき、辛いときこそ弱い自分ともう少しだけ戦いましょう。今がいちばん大事な時。失恋後の辛いとき、寂しいとき、元彼を引きずるときの対処法をご紹介します。
①辛いとき、寂しいとき、元彼を引きずるときは、感情を押さえ込まない
「喜怒哀楽」という感情を素直に表に出せていますか。失恋の痛みがまだ心に残っているなら、これらの4つの感情の中で極端に抑え込んでいるものが必ずあるはずです。
特に、怒りや寂しさ、恐れ、悲しさなど、ネガティブな感情を表に出すのを「子供じゃあるまいし、恥ずかしい」「たかが失恋ぐらいで大人気ない」という理由でスルーしてしまうことはよくあるものです。だけど、そういったネガティブな感情は、ぼんやり感じているだけで逃げていると、喜びや楽しみという前向きな気持ちが入り込めなくなってしまいます。失恋の傷がしつこく残るのは、心に溜まった悲しさや、自分への哀れみが消えていないから。本来のあなたの愛、喜び、感謝や安らぎという感情が戻ってこないと、いつまでたっても心の傷は完全に回復できないのです。
ですから、誰も見ていないところで、喜怒哀楽を思い切り感じ切りましょう。泣きたいだけ泣いて、何だあいつ!と怒り、コメディでもお笑い番組でも構わないからどんどん笑って、自分の人生を楽しむこと。子供のように素直になって、喜怒哀楽を味わうことです。自分が何を望んでいて、何を恐れていて、何に怒っているのか。自分の心をひっくり返して本音を突き止めましょう。後悔や自己嫌悪、劣等感、見たくもない自分のネガティブな思いが溢れ出してくるかもしれませんが、全部、受け止めていきましょう。
元彼にフラれて自暴自棄になったとしても、ワンナイトラブを公開しているとしても、すべてあなたの立ち直りのためには必要だったと思えばいいのです。それが失恋から完璧に回復する前の、最も大事なプロセスとなるでしょう。失恋から今までしてきた数々の失敗を乗り越えて、あなたは今よりずっと素敵な女性に変身しようとしているのです。
②辛いとき、寂しいとき、元彼を引きずるときは、慌てて次の恋を探さなくていい
失恋後は他のカップルの仲睦まじい様子がやたら目に入って落ち込むものです。もう平気だと強がってみても、結局は無理をしている自分に気づくことばかりです。失恋から完全に回復しないうちに、寂しさや焦りから衝動的に恋愛を進めても、つきあう人とはほぼ上手くいかないものです。それどころか、不誠実で何かと問題のある男を引き当ててしまい、更なるトラブルで心が混乱することも。
失恋の痛手から、もうまじめな恋愛はこりごりだと、本当の愛情を拒絶して避けてしまうこともあるでしょう。しかし、あなたが冷静さを取り戻し、相手のことを大事にしようという気持ちが生まれれば状況は良い方向に変化し始めます。慌てて次の恋を探すのではなく、まずは友達としておつきあいを重ね、お互いをよく理解することが心の傷を癒してくれるのです。そうすることで喪失感を徐々に手放していきましょう。
▼辛いとき、寂しいとき、引きずる失恋の体験談
「失恋後いちばんキツかったのは、元彼と共通の友達の結婚式。お祝いしたい気持ちと裏腹に、ずっと心に刺さる感じがして辛かった。元気だった?彼氏できた?と聞かれて泣きそうになったわ。彼は新しい彼女ができて幸せなんだと友達が言っていて、それもまた刺さったものでした。3年後の今は、私ももうすぐ幸せな結婚を控えています。元彼のことは今ではすっかり忘れてしまいました。これだけは言えます。どんなにキツくても失恋は必ず克服できますよ」(28歳・トリマー)
③辛いとき、寂しいとき、元彼を引きずるときは、自分をうまくコントロールしよう
辛い失恋後に何度となく心が混乱するのはよくあることです。やっと心が回復して来たと思っても、やっぱり同じように混乱を繰り返す。このままじゃいつまでたっても立ち直れないんじゃないかと不安になることでしょう。しかし失恋とは、そうやって何度も寄せる波のように満ち引きを繰り返しながら回復していくものなのです。自分の心がなぜ焦っているのか、何を求めているのか、自分にとって何をすれば落ち着くのかを考えて、安全な場所で混乱が落ち着くのを待ちましょう。
失恋後は、あまりにもあれこえと考えすぎると、活力が失われて何もやる気がしなくなってしまいがちです。考えすぎてどうすればいいかわからなくなる、自分を追い詰めすぎて行き詰まるのです。
逆に失恋後に感情を優先しすぎると判断を誤って、衝動的な決断をしがちです。不安定な自分を上手にコントロールするためには、思考と感情のバランスをとって、自分をケアしながら進みましょう。
特に手痛くフラれた失恋を経験すると、次に出会う相手を素直に信じるのが難しくなってしまうものです。せっかく誠実にあなたに向き合おうとする人に、不安や疑いの目を向けて自己防衛してしまうことも少なくありません。失恋を引きずることなく新しい恋に移行するためにも、しばらくは自分の中の欠乏感と向き合い、自分が本当に求めている恋人像を心の中で明確にしておきましょう。
▼辛いとき、寂しいとき、引きずる失恋の体験談
「失恋後はしばらく無理に出かけない。早く恋人作らなきゃと焦るのは大抵、クリスマスやバレンタインだけど、そんなの無視していいんだよ。幸せそうな人を見るのも辛い時期があるよね。失恋後に音楽に没頭していたけど、その曲を聞くと今でも失恋後の辛い気持ちを思い出す。過ぎ去った昔を思い出させるようなものは封印するのがいちばんですよ」(30歳・編集)
④辛いとき、寂しいとき、元彼を引きずるときは、元彼のSNSと決別しよう
無意識にあなたがやっていることが、失恋を引きずる元凶だったりすることがあります。たとえば、元カレが今どうしているのか、SNSやネット検索で当然のようにチェックしているなんてことはありませんか。いつ電話がかかってきてもいいように、電話番号もLINEもそのまま放置してあるなんてことはありませんか。
元彼のSNSをチェックするのが癖になっているなら要注意。男のSNSは彼女に見られてること前提で書き込む事が多いもの。あれこれ詮索して、余計に心をえぐられてしまいます。新しい彼女のことが気になって、執着して検索したくなることだってあるでしょう。元カレや今カノの近況をチェックして、それを自分と比べたりすることなど何の意味もありません。それをする限り、あなたの心の傷は回復するどころか、傷を自分で広げているようなもの。元彼の電話やSNSに、何かを期待して飛びつくような状態では目も当てられません。
心機一転、新しい恋を始めたいと思っているのなら、元彼の情報をあなたの人生からきっぱりとシャットアウトして、それ以上過去に振り回されないことです。情報をブロックして過去とは決別しましょう。
⑤辛いとき、寂しいとき、元彼を引きずるときは、自分自身を受け入れよう
あちこちで言われる「自分自身を愛する」と言われる言葉。抽象的でわからない、と思う人も多いでしょう。自分を愛せるようになるためには、自分の長所や短所も含めて全部受け入れ、「私は大丈夫、私はありのままでOK」と自分に言えるようになることです。失恋直後は多分、自己嫌悪に陥ると思います。「元彼にフラれた私なんか大嫌い」「もっと美人に生まれていれば良かった」なんてことも思ってしまうはず。きっとそんな風に思っているときのあなたはちっとも幸せじゃないですよね。そしてちっとも輝いていないのです。
人生は恋愛がすべてではありません。女性は恋愛するときれいになるというのは本当ですが、生活を全て恋愛になげうってしまう恋愛至上主義になると、同じ失敗を繰り返すことにもなりかねません。人生の主役はあなたです。あなたが幸せになるためにできることは恋愛以外にもたくさんあるはずです。
まずは、あなたの輝きを奪うネガティブな感情を心から追い出し、自分をチクチク痛めつける自己批判や自己嫌悪をやめましょう。
自分の過ちも「あのときは仕方なかった」と受け止めて、丸ごと肯定できるようになれば心の痛みは和らいで行きます。そうしてあなたの承認をもらったことで、今まで光が当たらなかった辛い出来事にも新しい風が入り、心の傷を回復させてくれるのです。
心の傷が回復すれば、本来の自信もどんどん湧いてきます。あなたがもう一度輝く時期がやってくるのです。
▼辛いとき、寂しいとき、引きずる失恋の体験談
「フラれた後しばらくは、誰かを好きになることはないんじゃないかと思ってた。前みたいに大恋愛したいとは思っても、疲れてしまった。泣けるなら、思いっきり泣くとすっきりする。涙が枯れるほど泣いた後は、力が湧いてくるようになる」(33歳・ライター)
▼辛いとき、寂しいとき、引きずる失恋の体験談
「元彼を見返してやるために、ダイエットとかして自分をバリバリ磨く。髪型も変えてイメチェンして、気分的にもスッゴイすっきりした。きれいになれば自信も回復する。新しい出会いがある。スマホを変えて、元彼のアドレスや二人の写真も消去した。これで確実に吹っ切れるよ」(22歳・大学生)