子育てをしていると疲れて「あーもう、一人になりたい…!」と思うことはありませんか?
そんな気持ちとは裏腹に、母親が一人になるのは簡単ではありません。
「おひとり様なんて夢のまた夢…。」そんな風に、我慢を続けている人もいるでしょう。
しかし、「一人になりたい」という気持ちを無視するのは危険です!実は「あなた」だけではなく「あなたの子ども」に良くない影響があるのです。
今回は、「一人になりたい」という気持ちを我慢すると、どんな悪影響があるか示すと同時に、母親が一人になる方法を3つのパターン別にご紹介していきます。
コロナ禍のおひとり様満喫法もご提案しています!是非最後までお読みください。
1.【ママ達に聞いた】どんな時に一人になりたいですか?
世のママさん達は、どんな時に一人になりたいと思うのでしょうか?PRIMEの独自アンケートの中から、特に多かった意見をご紹介します。
生後5か月の息子と3歳の娘がいます。子どもは可愛いのですが、計画通りにならない事ばかりで辛いです…。「息子が昼寝をしている間に家事をして、その後娘を公園につれていこう!」そんな1日のプランを描いていても、全くうまくいきません。息子の昼寝時に限っておねえちゃんグズッたり…。気付けば、もう何年も一人の時間を持てていません。
小学校1年生・年長・年少、男子3兄弟の母親です。1日中誰かが取っ組み合いの喧嘩をしていて、静かな時間が全くありません。誰かの泣き声や叫び声が常に響いていて、一人でゆっくりする時間が一切ないんです。休日は夫がいるのでマシですが、平日はカオス…。喧嘩の仲裁に疲れて、手を上げてしまいそうになることもあります。
娘のイヤイヤ期に手を焼いています。先日、娘が突然「アイス食べたいー!」と言い出して、道端でひっくり返って癇癪を起してしまいました。抱っこ紐の息子も泣き出し、私の心は限界に…。「毎日うるさい!あんたなんか知らない!」と言って、寝転んで泣き叫ぶ娘を置いて先に進んでしまったんです。その時ハッと我に返り、娘のそばに駆け寄って一緒に泣きました。「もう私、限界かも…。一人になりたい…。」心の底からそう思いました。
2.【2022年】ママが一人になれない理由トップ5
「一人になりたい…。」と願う母親が多いのに、それが叶わないのはなぜなのか?PRIME独自アンケート調査をもとにした、【ママが一人になれない理由トップ5】からひも解いていきましょう。
(1)第5位:やるべきことが多すぎて時間がないから
第5位は、【やるべきことが多すぎて時間がないから】という結果にになりました。
- “年少の長女と生後5か月の次女の世話で1日が終わる。自分の時間なんて1秒たりともない。仕事をしていた時の方がマシ!”(32歳・Mさん)
- “ワーママです。平日は無事に乗り切るだけで精一杯。休日はたまった家事と家族サービス。おひとり様時間?無理ですね。”(38歳・Kさん)
ワーママでも専業ママでも、やるべきことに追われて「一人の時間」が持てないことが浮彫になりました。ワーママ、専業主婦ママに関わらず、常に時間に追われている様子が分かります。
(2)第4位:託児を依頼する金銭的余裕がないから
第4位は、【託児を依頼する金銭的余裕がないから】という結果にになりました。
- “頼れる親族がいないので、一人になるには託児が必要です。でも、ぶっちゃけお金が勿体ないから我慢していますね…。”(36歳・Sさん)
- “市の一時預かりを5時間利用すると、3千円弱かかります。リフレッシュしたくても、金額を考えるとちょっと…。実母に気軽に預けている人をみると、羨ましくなっちゃいます。”(28歳・Iさん)
頼れる親族が近くにいない場合、託児にはどうしてもお金が発生してしまいます。
自治体が運営する託児事業は費用が抑えられていますが、民間のベビーシッターなどは決して安くありません。子どもを預けたくても費用が気になって躊躇してしまう…。そんなママが少なくないことが分かる結果となりました。
(3)第3位:夫の協力が望めないから
第3位は、【夫の協力が望めないから】という結果にになりました。
- “旦那の家事スキルがゼロで当てにならない!私が一人でお風呂に入ろうとすると、「子どもの面倒みれないから、早くあがってね。まさかシャンプーしないよね!?」って言うくらいなので。”(41歳・Nさん)
- “夫は夜勤が多い仕事で、家族と生活リズムが真逆です。そんな夫に、育児を任せて出掛けるのは無理です。私が「休みたい」と思うのは贅沢なのかなって思ってます…。”(30歳・Uさん)
「イクメン」という言葉が世に出て久しいですが、育児協力が望めない夫に苦労している人が少なくないことが分かりました。夫に遠慮して、堂々と休めないママもいるようです。
(4)第2位:コロナ禍で育児に制限があるから
第2位は【コロナ禍で育児に制限があるから】という結果になりました。2022年の世相を、如実に反映している結果ですね。
- “コロナ禍で、いつも利用していた市の託児施設が閉鎖されてしまいました。持病の通院に託児を利用していたため、本当に困り果てています。コロナのせいで、一人の時間なんて考える余裕すらありません。”(38歳・Yさん)
- “コロナ禍で、高齢の両親を頼れなくなった。前は気軽に預けていたけど、子どもの保育園で感染者が出ている間は遠慮してる。”(34歳・Fさん)
コロナウイルスの影響で、「一人になりたい」という気持ちに蓋をする人が益々増えているようですね。
- コロナで保育園が休園に…。1日中子どもといる中で在宅ワークをしなければいけない!
- 夫のリモートワークが激増!子どもが普段通りに生活できず、ストレスが溜まる。
など、ストレスフルな状況があるにも関わらず、発散する機会がない母親が急増していることがうかがえますね。
(5)第1位:「母親らしさ」という呪縛
そして第1位は、【母親らしさという呪縛】という結果になりました。
- “専業主婦の私は、夫の信用のもとに成り立っています…。家や車も全て夫名義。「養ってもらっている」という感覚があるので、「自分の時間が欲しい」だなんて口が裂けても言えません。”(38歳・Oさん)
- “我が子の世話に疲れ切っていますが、実母にそれを言うと「母親なんてそんなもんよ。」と諭されます。そうか…みんなこんな感じなのかな…。楽になりたいって思う自分は、母親失格かもしれないです。”(30歳・Kさん)
日本人特有の「母親らしさ」に縛られている人が、こんなにも多いことに驚きますね。「母親が一人時間を持つことへの罪悪感」という、心理的制約を感じている人もいるようです。
女性の社会進出が進みワーママ率が上がった今、私達ママは「母親としての意識」をアップデートする必要があるのかもしれません!
3.「一人になりたい…。」を我慢すると危険なワケ
「ゆっくり休みたい!」そんな気持ちに蓋をするママが大勢いましたが…実は、「一人になりたい」という気持ちを我慢するのは危険です。
母親はもちろん、子どもにまで悪影響を及ぼす真相とは…!?詳しくみていきましょう。
(1)ママの心身が病んでしまう
「一人になりたい」という気持ちを我慢し続けると、ママの心身が疲れ果ててしまいます。
日本人には「我慢は美徳」と考える人が多くいますが、我慢のし過ぎは【キラーストレス】を引き起こすとも言われています。
キラーストレスは「死因」になり得るストレスのことで、私達の心と体を徐々に蝕みます。
- 胃痛
- 不眠
- 下痢
- 強い肩こり
- ヒヤリハットの増加
などの不調が増え、やがてうつ病などの精神的な疾患に繋がるとも言われているのです。
真面目に頑張りすぎる日本人ママだからこそ、【自分を労わる時間=おひとり様時間】を、意識してとることが必要なのかもしれません。
(2)毒親予備軍になることも
最近よく耳にする「毒親」は、どんな親かご存じでしょうか?
- 子どもに暴力を振るう
- 子どもに精神的ダメージを与える
- 過干渉
- ネグレクト
- 価値観の強制
「こんな親、私には当てはまらない!」と思う人もいるかもしれませんが、母親が神経質に頑張り過ぎることが、毒親の一因になる可能性もあるのです。
- こんな人は毒親予備軍かも…!?
- ・自分がこんなに頑張っているんだから、同じように子どもも頑張って当然だと思う。
・限界まで頑張り過ぎていつもイライラ…。子どもに酷い言動をしてしまう。
・子どもしっかり守るために、自分の支配下に置くべきだと思う
真面目なママほど、子どものためなら自己犠牲を払って当然だと思っています。「一人でゆっくり休みたいだなんて、甘えだ。」と考える人もいるでしょう。
でも、果たしてそれが本当に子どものためになるのでしょうか?今一度立ち止まって、考えてみる必要があるでしょう。
(3)虐待をする可能性も!
子育てのイライラを甘くみてはいけません。イライラして自分をコントロールできなくなると、子どもへ「虐待」をしてしまうことがあるのです。
【叩く叱り方=虐待】は依存性がかなり強く、自分で止めるのが難しいと言われています。
- ・子どもが悪いことをしたんだから、叩かれて当然だ!
・時には強く叱っておかなくちゃ、甘えた子になってしまう。
・厳しいしつけに、いつか感謝する日が来るはず。
など、【叩く叱り方=虐待】は正当化されやすく、叱っている人(母親)の気分をスッキリさせる効果があると言われているのです。
一方、母親が別の手段で気分をスッキリさせることができれば、カッとなった時でも冷静な判断を下すことができるはずです。あなたのお子さんのためにも、「自分のガス抜き」を適度に行いましょう!
いかがでしょうか?子育てを頑張り過ぎたり、我慢し過ぎたりすると、子どもにとっても良くない影響があることが、お分かり頂けたと思います。
【母親が休むのは子どもにとっても必要!】という意識をもち、堂々とおひとり様時間を楽しみましょう!