おすすめの冬の食材
ここからは、おすすめしたい愛犬も食べられる冬の食材をご紹介します。 冬になるとおいしくなる野菜は、ドッグフードにトッピング程度に加えるようにしましょう。この時、人間なら味付けをしたいところですが、犬には必要ありません。塩分は大敵なので、味付けをしたり、人間と同じメニューをそのまま与えることは愛犬の体に良くありません。少しずつあげてみて、どんな野菜が好きなのか見つけてあげるのも良いですね!
白菜
冬を代表する野菜といえば白菜。10~2月が旬の野菜ですから、おいしい時期を逃さず食べさせてあげましょう。白菜には、「カルシウム」や「ビタミンK」、「カリウム」が多く含まれています。
愛犬にあげる時には、硬い芯の部分は茹でてあげた方が良いです。やわらかい葉先は生でも問題はないのですが、硬い部分は消化不良を起こしやすいため、茹でた方が安心です。
小松菜
小松菜は、別名を「雪菜」とも呼ばれる通り、冬が旬の野菜です。豊富な栄養素が含まれており、「ビタミンC」や「ビタミンE」、「βカロテン」の他にカルシウムも多く含みます。
豊富な栄養が魅力的な野菜ですが、愛犬にあげる場合は他の野菜同様、まずは少量からあげてみましょう。美味しそうに食べていても、体調に変化があればあげるのを中止してください。また、生だとシュウ酸が含まれているので、しっかりと茹でてからあげてください。こうすることでシュウ酸は少なくなります。 シュウ酸はほうれん草などにも含まれる成分で腎結石や膀胱結石の原因にもなります。少量であれば問題はありませんが、心配な方は控えたほうが良いでしょう。
チンゲン菜
チンゲン菜は、9~12月が旬の冬野菜です。こちらはミネラル類が豊富で、「葉酸」や「ビタミンC」、「カルシウム」、「カリウム」、「鉄」が含まれています。
小松菜と同じく、生のチンゲン菜にはシュウ酸が含まれているため、しっかりと茹でるようにしましょう。
冬キャベツ
水分が多いキャベツも、冬キャベツだと1~3月が旬の野菜になります。ビタミンU、ビタミンK、ビタミンC、カルシウム、鉄分を含む優秀な野菜です。
犬にあげるときに注意すべき点は、キャベツの芯を避けることです。ここには硫酸イオンという中毒成分が少なからず含まれているからです。健康な犬であれば大きな問題はありませんが、子犬や高齢犬、消化器官に不安のある子は中毒を起こす場合もあります。安心のために避けたほうが良いでしょう。また、キャベツは食物繊維が多いことで知られている野菜ですが、上手く消化できない場合もあるため、みじん切りにしてあげるか、フードプロセッサーなどで細かくしてからあげましょう。これで食物繊維が多い野菜でも消化しやすくなりますし、ドッグフードにも混ぜやすくなりますね。
おいしい冬の食材を愛犬と一緒に
冬の食材は旬だと特においしいので愛犬と一緒に楽しみたくなりますよね。しかし、本来は犬の健康管理に必要な栄養素はドッグフード(総合栄養食)で十分賄えます。そのため、野菜を無理に与えることはありません。また、肥満気味の子は与える量に注意をしましょう。体重2kgの子に10gのトッピングをあげるのは、体重60㎏の人間が300gの野菜を食べるのと同じと考えると多いかどうかの目安になります。
「季節を感じてもらいたい」、「いつも同じドッグフードでは食の楽しみがないのでは」と思うなら、いつものごはんにアクセントとして加えてみてください。様子を見るためにも少量から始めることが大切です。問題なくおいしそうに食べてくれる日が続くようなら、それが好きな味なのかもしれません。
寒くなると冬野菜が食卓に並ぶ日も多くなるでしょう。あげ方に注意して、一緒に楽しむと良いですね。
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