もし人間の脳を100%稼働させることができたなら、どうなるのか…?そんな究極の問いを題材にした映画「ルーシー」。スカーレット・ヨハンソンの爽快なアクションが見られることもあって、世界中でヒットした作品です。この記事ではルーシーのネタバレあらすじや考察をご紹介しますので、興味を持たれた方はぜひ参考にしてください。

LUCY(ルーシー)の基本情報

ルーシーは2014年に製作されたアメリカの映画です。上映時間は89分と比較的短めなので、隙間時間にサクッと見やすい作品です。ジャンルはSF、アクション、サスペンスに分類されます。監督はリュック・ベッソンです。

スカーレット・ヨハンソンとリュック・ベッソンがタッグを組んだのはこの作品が初めてのことでした。興行面では大きく成功した映画ですが、批評家たちの間では評価が真っ二つに割れたことでも知られています。

LUCY(ルーシー)の主なキャスト

【ネタバレ】映画『LUCY(ルーシー) 』あらすじを徹底解説!
(画像=amazon、『Sorte plus』より引用)

ルーシーに出演する主なキャストをご紹介します。まず主役のルーシーを務めたのは、スカーレット・ヨハンソンです。この映画において、彼女の演技に賞賛が集まりさらにその名を世に知らしめることとなりました。

次に主要なキャストとして、ノーマン博士役を演じたモーガン・フリーマンが挙げられます。脳科学の権威である科学者を、ベテランの風格で演じ切りました。今日のアメリカ映画界を代表する彼ら2人が出演するというだけでも、見る価値のある映画だと言えます。

LUCY(ルーシー)のネタバレあらすじ

ここからは、ネタバレを含めた映画「ルーシー」のあらすじをご紹介します。起承転結に分けてまとめるので、一度鑑賞してもう一度映画の流れを思い出したいという方はもちろん、鑑賞前にざっくりとしたストーリーを追っておきたいという方は必見です。

ネタバレあらすじ①起

【ネタバレ】映画『LUCY(ルーシー) 』あらすじを徹底解説!
(画像=TSUTAYA、『Sorte plus』より引用)

ルーシーは台湾に留学している25歳のアメリカ人女性。付き合い始めたばかりの恋人リチャードに、チャン氏という男性にアタッシュケースを渡すようにと頼まれます。断ったルーシーですが、手錠をかけられて強引に加担させられることに。

ホテルのフロントでチャン氏を呼ぶと、ロビーにはチャン氏の手下たちが現れ、ホテルの外にいたリチャードを撃ち殺してしまいます。ルーシーはそのまま部屋に連れ去られ、必死で弁明をしようとしますが言語が通じません。

そこに現れたチャン氏は返り血を浴びており、見るからに残酷そうな人物。ケースを開けるように指示されたルーシーは、恐る恐る開けます。するとそこには青い粉末の入った袋が現れました。

中身は新種のドラッグ、CPH4ということが判明。ルーシーはさらにチャン氏から仕事を頼まれ、断るも気絶させられてしまいます。しばらくして彼女が目を覚ますと、腹部に包帯が巻かれていました。運び屋にするため、腹部にCPH4の入った袋を入れられていたのです。

ネタバレあらすじ②承

【ネタバレ】映画『LUCY(ルーシー) 』あらすじを徹底解説!
(画像=TSUTAYA、『Sorte plus』より引用)

ルーシーが反抗しようとすると、チャン氏の手下が彼女の腹部を蹴りました。そのことで腹部に埋められた袋が破れ、CPH4が漏れ出してしまいます。やがて目を覚ましたルーシーは、感覚が冴え渡っていることを感じます。

次々に見張りの男たちを倒し、病院へ行き手術室を乗っ取る形で医師に腹部の袋を取り出すよう頼みます。手術を受けながら、医師の携帯を借りて幼少時の細かな記憶まで交えながら母と父に育ててくれたことの礼を述べるルーシー。

威力の高いCPH4を大量に摂取してしまったルーシーは、医師から生きていることが不思議だと言われ、残された時間は少ないと悟ります。残り3袋が埋められた他の運び屋たちの行方を知るため、チャン氏の元へ戻り彼の脳内にアクセスします。

そしてそれぞれの運び屋の行方を知ったルーシーは自室に戻り、パソコンを使って超高速検索をし、力になってくれる専門家を探します。そして、その道の権威である脳科学者のノーマン博士を見つけ、彼に電話して会う約束を漕ぎ着けます。

ネタバレあらすじ③転

【ネタバレ】映画『LUCY(ルーシー) 』あらすじを徹底解説!
(画像=TSUTAYA、『Sorte plus』より引用)

ノーマン博士に会ったルーシーは、おそらく自分の寿命が長くないことを話し、どうするべきか相談します。博士は「学んだ知識を伝えるのが細胞の役目だ、時の流れを生きる細胞のように」と話したのを聞いたルーシーは、今後自分に起こること全てを共有すると約束します。

ルーシーはデル・リオ警部に電話をかけて薬物の運び屋について密告し、薬の回収と逮捕を命じます。この間もさらにパソコンを使って学習を続けるルーシーでしたが、次第に歯が抜け落ちてしまい、手の皮膚も剥がれていってしまいます。

ついには顔の皮膚まで溶けてしまったルーシーは、袋に残る薬物を全て摂取し気を失います。病院で目覚めたルーシーは、他の運び屋たちが逮捕されたことを聞いて、デル・リオ警部を伴い回収に向かいます。

ネタバレあらすじ④結

【ネタバレ】映画『LUCY(ルーシー) 』あらすじを徹底解説!
(画像=ファッションプレス、『Sorte plus』より引用)

チャン氏の手下のジーの通話を聞いたことで、運び屋たちが移送された病院に手下たちが集うことを知ったルーシーは、急いで現場に向かいます。薬物を取り出していた手下たちを倒し、全ての薬物を回収したルーシー。

デル・リオ警部と共にその場を去り、ノーマン博士の元へ駆け付けます。そこには同じ研究をする研究者たちが4人集っていました。チャン氏たちが到着する前に、博士に全知識を入れたコンピューターを作ろうと考えたルーシーは、残りの薬物を全て摂取します。

そして100%覚醒した状態になると、口から光を吐きエネルギーや物質を体内に取り入れ始めました。パソコンに接続したルーシーは、次世代のコンピューターを作り上げていきます。

ルーシーの意識は、この時地球の始まりや宇宙の果ても全て見ていました。現場に到着したチャン氏は彼女の頭を撃ちますが、ルーシーは消えてしまいます。ルーシーの所在を問い詰めるチャン氏をデル・リオ警部が射殺しました。

その間もコンピュターは動き続けており、USBをノーマン博士に渡します。デル・リオ警部の「彼女はどこに?」という呟きに対し、携帯電話には「私はどこにでもいる」という答えが映し出されました。ルーシーはコンピュータの中に取り込まれたのです。