新しい命を授かったとき、まず最初に親としてしなければならない仕事が名付けです。旦那さんと相談していろいろな候補が挙がりますが、きっと悩むはずです。人気の高い「心」という漢字の持つ意味を知ってお子さんの名付けの参考にしてみてください。

【心】の漢字について

名前に使われることの多い「心」という漢字。あなたはどんな意味が込められているか知っていますか?

息子さんや娘さんの名前を決めるとき、そこに使う漢字から浮かぶイメージや与える印象をしっかりと把握しておくことは非常に重要です。名前はその子の一度しかない人生で、一生背負っていくものなので悩む方も多いでしょう。

どんな親でも、生まれてくる子供の将来が明るく健やかなものであることを願い、響きや画数からその子にぴったりの名前を選び抜きたいと考えています。

今回は「心」という漢字にどんな意味があって、名前に使うことでどんな願いが込められるのか、そこから浮かぶイメージなどを見ていきましょう。

読み方

まずは「心」という漢字の読み方です。名前の響きは、その子が成長していく過程で周囲の人にどんな印象を与るかを左右する非常に重要な要素です。

【訓読み】こころ
【音読み】シン
【人名訓】きよ、ここ、ご、ごり、さね、なか、み、むね、もと

「こころ」や「しん」という読み方は普段からよく使いますが、名前で使うとなると非常に多くの読み方が存在しているんですね。

漢字の形もそうですが、「心」は読み方も丸くて柔らかい印象を与えるものばかりです。

画数

子供の名前を付けるとき、よく参考にされるのが画数です。名前の画数によって、その子供がどんな人物に成長し、どんな人生を送ることになるのかを占うことができます。中には自分の人生を変えるために改名する人もいるくらいなので、名前がどれだけ重要なものかがわかります。

付けたいと思う名前がいくつか思い浮かんだら、それぞれの画数を数えて運勢を調べてみましょう。

ちなみに今回、取り上げた「心」という漢字は4画です。

姓名判断にはいくつかの種類があって、最近はインターネットでも簡単に占うことができるので、ぜひ試してみてください。

由来

漢字にはそれぞれに由来があって、それを頭に入れておくことで、名前を付ける時のヒントにもなったりします。

今回の「心」という漢字の由来は心臓の形を象ったものです。古来、中国では心臓は生命の象徴としてだけでなく、ものを考える場所ともされており、思考や感情を生む心の意味をもちました。

意味

名前を付ける上で最も重要なのが、その漢字の持つ意味です。意外とその漢字一字に込められた意味は知らないことが多いのでないでしょうか。

「心」という漢字は心臓やこころという意味だけでなく、精神という意味も持ちます。また、心臓が体の中心にあることから、まんなかという意味や物事の要という意味も持っています。

イメージ

「心」と聞くとどんなことを思い浮かべるでしょうか?

身体の中心で力強く鼓動を打っている心臓。新しく生まれてくる生命の、まさに象徴のような一字ではないでしょうか。

また、「心ある人」や「心ない人」という言い方があるように、どこか温かい思いやりや優しさもイメージさせる漢字です。どんな親でも我が子には心優しい人に育って欲しいという思いがあるからこそ、「心」という漢字は名前によく使われる人気の漢字なんですね。

【心】に込められる想いとは

「心」という漢字が持つ意味やイメージは伝わったでしょうか?

では実際に「心」という漢字を子供に名付けようとする時、そこにはどんな思いが込められているのでしょうか。

人を思いやれる優しい心の持ち主になってほしい

どんな親でも我が子に願うのは、人の気持ちを思いやれる優しい心の持ち主になって欲しい、ということです。

「心」という漢字にはそれ自体に、優しさや思いやりという意味合いが込められています。響きも丸くて柔らかい印象なので、どんな漢字と組み合わせても印象を和らげてくれます。

物事の中心となる人物になってほしい

元々は、心臓の形を象って生まれたのがこの「心」という漢字です。心臓は身体の中心にあって、身体中に血液を送る、いわば生命の源ような臓器です。

「心」という漢字を名前に使う場合に込められる願いは、そんな心臓と同じように、物事の中心に立ってあらゆる人に気を配れる、広い心と強いリーダシップを持った人に育ってほしいという願いです。