訴訟大国アメリカでは、日本では考えられないような訴訟が頻繁に起こります。お金持ちとして認識されているアスリートやセレブは、時にいわれのない訴訟の標的になりやすく、ただ似ているというだけで裁判を起こされるケースも。今回は、マイケル・ジョーダン及びマイケル・ジョーダンをスターに押し上げる手助けをしたナイキを相手取って行われた、驚きの裁判について紹介します。

15年間毎日ジョーダンと間違えられる!

2006年に、オレゴン州ポートランドのアレン・ヘッカードがマイケル・ジョーダン及びナイキの創設者であるフィル・ナイトを訴えました。その訴訟額はなんと8億3200万ドル。当時の為替で約9,800億円でした。(※2006年1月1日の為替)

その理由は、自身がマイケル・ジョーダンに似ていることでほぼ毎日スーパースターと間違われ、名誉棄損や精神的な苦痛を受けたというもの。ジョーダンだけでなくナイキの創設者まで訴えた理由は、ナイキがジョーダンを宣伝し、その地位を確立させたから。

でも実際のところ、訴訟を起こしたアレン・ヘッカードは髪をスキンヘッドにし、左耳にピアスをしてバスケットボールをしていました。自らマイケル・ジョーダンに似せていたようにも思える人物によるこの裁判。結果はどうなったのでしょうか?

その後あっさり訴訟を取り下げ

世界をにぎわせた後、結局アラン・へッカードは理由を告げずに訴訟を取り下げました。ナイキのスポークスマンは、仮に裁判をしていたとしても訴訟費用はアレン・へッカード側が持つことになっただろう、つまりナイキ側が勝利しただだろうと述べています。

似ているだけで訴えられるなんて、アメリカの有名人ならではと言えるでしょう。

文・山根ゆずか

【こちらの記事も読まれています】
富裕層は絶対にやらないNG習慣4選
ラーメンの原価率はいくら?ラーメン店オーナーに聞いてみた!
年金未納を続けた人の悲惨な末路 当てはまる人は要注意
お金持ちが多い都道府県ランキング!3位東京都、2位三重県、1位は?
「ユニクロ」予算3000円でコスパ最強の服を選んでみた