群馬県の下仁田町にある「あぶた福寿草の里」では立春の時期になると、春を感じさせる美しい花々が咲き誇り、多くの見物客で賑わいます。福寿草と紅梅が共演するあぶた福寿草の里の様子と、その周辺の散策スポット、あわせてお土産・グルメ情報もご紹介しましょう。
花の名所!福寿草と紅梅の共演が美しい「あぶた福寿草の里」
群馬三名山の一つ、妙義山麓の丘陵地にある「あぶた福寿草の里」。
春の足音が聞こえると、1.5haもの風光明媚な里山に福寿草とおよそ1,000本の梅、そして早い時期にはロウバイが咲き誇る群馬屈指の花の名所です。
地元の方が大切に育ててきた花のスポット
今から20年ほど前、荒廃していたこの地に防災壁工事の話が持ちあがり自生する福寿草が絶滅してしまうという危機が訪れます。これを阻止すべく地元の有志が立ち上がり、あぶた福寿草の里を育てる会を結成して、ボランティア活動を行い開墾。並々ならぬ苦労を乗り越え福寿草の里が誕生しました。
汗と涙そして地元を愛する心が、この地の美しい花々に込められています。
気候によっても多少前後しますが、2月中旬から3月中旬にかけて、可憐な黄色い福寿草と眩い紅梅が山一面を彩り、圧巻の光景を見せてくれます。
福寿草の里内の見どころ
福寿草の里内の見どころとお散歩スポットをご紹介しましょう。配布されるお散歩マップを参考にしてみてください(地図番号はお散歩マップに記載されているものと同じになっています)。
福寿草の里受付(地図番号1)
受付で入場料を支払い、里内の散策開始です。
八幡神社(地図番号2)
受け付けから里の遊歩道を登ること2〜3分、いぼ封じの神様として崇められてる八幡神社があります。赤い鳥居が目印です。江戸時代から明治時代にかけて石宮が建てられ、この集落を担ってきた三家によって守られてきたと言われています。いぼなどでお悩みの方必見ですよ。
山の神(地図番10)
福寿草の里の高台にある石宮鉾には、山の神が祀られています。創建などは不明ですが、山での安全な活動などを見守ってくれる神様として崇められています。定期的にお祭りなども行われこの一帯の守り神とされています。
福寿草の里遊歩道展望台(地図番号13)
丘陵地の頂上には展望台があり、周辺の景色を一望できます。ベンチもあるので休憩にピッタリ。廃却されるはずだった和太鼓には、周辺の山々と方角が記されており、音を鳴らすこともできますよ。
売店に並ぶ地元の名産物
受付の横にある売店では、地元の名物やここでしか入手できない限定品が並びます。
まずはこちら!日本国内でもこの地でしか栽培できない下仁田ネギ。お鍋に入れるとトロトロになり、細切りにすればお味噌汁などにもピッタリ。
さらにここでしか入手できない「福寿草まんじゅう」。パッケージには可愛らしい福寿草があしらわれ、茶色お饅頭は一口サイズで食べやすく、優しい甘さが口の中に広がります。
この他にも地元自慢の名物がたくさん並び、お土産探しもできるのでお見逃しのないように。