心や体が苦しい時には、愛する人にそばにいてほしいと思うもの。しかし、中にはそんなツラい状況の時、平気で傷つく言葉をかけてくる人もいます。
※イメージです(以下、同じ)
田口里奈さん(仮名・32)は恋人未満だった男性の冷たさにドン引きした経験を語ります。
「コロナだったので会ったことはありませんでしたが、会わなくてよかったってつくづく思いました」
マッチングアプリでノリが合う同い年の男性を発見
「コロナで出会いが減ったのに年はどんどんとっていくから、そろそろ婚活しなきゃマズイと思って、マッチングアプリを始めたんです」
そう語る里奈さんは、いい出会いはあまり期待せず、マッチングアプリを使用していました。
「人のこと言えないけど、いい人はもう結婚しているはずだから、妥協して選ぶしかないなと」
そんな気持ちだったからか、メッセージのやりとりもあまり弾まず……。しかし、登録して3か月ほど経つ頃には男性から「いいね」を貰えることが減り、焦りが強くなり始めました。
そうした時に出会ったのが、同い年の雄一さん(仮名)。
「彼はとにかく、メッセージが面白かった。同い年あるあるで盛り上がったり、愚痴を笑いに変えてくれたりして、やりとりしていて心地よかったです」
顔面神経麻痺を発症して彼との恋を断念
お互いのことを話す中で、里奈さんは彼のことがどんどん気になっていきました。久しぶりに恋できるかも……。そんなワクワク感が胸に芽生えましたが、ある病が里奈さんを襲い、状況は一変します。
「ある日、突然、顔面神経麻痺になってしまいました。すぐに病院へ行き、一週間ほど入院治療しましたが、左側がまったく動かず、顔が崩れてしまいました」
このまま顔が動かなかったら、どうしよう。一生崩れたままの顔だったら、外に出られない。退院後も相変わらず元通りに動いてくれない自分の顔を鏡で見るたび、里奈さんは落胆する日々が続きます。そんな時、頭に浮かんだのは雄一さんの顔でした。
「病気になったことや病状は伝えていたのですが、いつ治るか、いつ会えるか分からない状況だったので、他にいい人を見つけてほしいと話しました。彼の貴重な婚活時間を無駄にしたくなかった」