シングルマザーに嬉しい制度のある地方移住先は?

シングルマザーで地方移住をするメリット|移住するのにおすすめの自治体を紹介
(画像=『移住支援.com』より引用)

地方に移住する際は、シングルマザー向けの制度が充実しているエリアを選ぶのがおすすめです。
日本国内には、シングルマザー支援を目的にさまざまな制度を設けている自治体が存在します。
最大限のサポートを受けながら生活できるため、地方移住の際はぜひ参考にしてみましょう。
以下は、シングルマザーの方に嬉しい制度を設けている代表的なエリアです。

・長野県須坂市
・兵庫県神河町
・沖縄県

シングルマザーの方が受けられるサービスや恩恵は、自治体ごとに異なります。
地方移住の際は、自身の状況や希望に近い制度を持つエリアを選択肢に入れることがポイントです。
それでは、各エリアのシングルマザー向け制度について解説していきます。

長野県須坂市

長野県須坂市は、「ひとり親地方移住支援ネットワーク会議」に所属する自治体です。
シングルマザーが地方移住で懸念する経済的な不安を軽減するため、長野県須坂市では就業支援活動への取り組みを行っています。
長野県須坂市が行っている就業支援活動の流れは、以下のようになっています。

① 長野県須坂市の求人情報を確認する
長野県須坂市は、移住者向けの支援サイト「サズカでくらす」を開設しています。
移住者受け入れ協力企業の詳細が記載されているため、どのような就業先が選択肢にあるのかを事前に調べることが可能です。

② 移住相談会に参加する
長野県須坂市は、就業支援活動の一環として移住相談会を開催しています。
開催地は、東京、大阪、愛知です。
移住相談会では、移住者受け入れ協力企業の求人情報を確認できます。
担当スタッフにその場で質問できるため、移住後の生活をイメージしやすいというメリットがあります。

③ 移住体験ツアーに参加する
移住体験ツアーでは、長野県須坂市に赴き現地の様子を観察できます。
また、就業を希望している企業の見学や面談にも参加可能です。

④ 希望する企業の面接や採用試験を受ける
長野県須坂市への移住の意志が固まったら、就業を希望している企業の面接や採用試験を受けます。

⑤ 引っ越し準備をする
企業からの内定が出たら、引っ越しの準備を開始します。
長野県須坂市での新居や保育園・学校を決めます。
また、在籍している会社への退職手続きも必要です。

⑥ 新生活開始
準備が整ったら、いよいよ長野県須坂市での新生活がスタートします。

2022年3月時点で、長野県須坂市内にある30社の企業が移住者の雇用受け入れをしています。
移住後の就業先を決めてから引っ越し準備ができるため、「仕事先を見つける前に今の会社を退職するのは不安」という方にも安心の支援システムです。
シングルマザーの経済面に関する不安要素を軽減できる点において、長野県須坂市はおすすめの移住先となっています。

兵庫県神河町

兵庫県神河町は、シングルマザー向けの子育て支援が充実した自治体です。
主な支援内容は、以下のようになっています。

・高校卒業まで医療費が無料
・幼稚園保育料が無料(所得によっては有料)
・保育所保育料が第2子以降は無料(所得によっては第1子も無料)
・預かり保育料は無料~月額4,000円(所得によって異なる)
・学童保育の使用料は月額3,000円(所得によって異なる)

所得によって正確な金額は異なるものの、保育料を大幅に抑えられる制度が整えられています。
また、子育て支援以外にも、兵庫県神河町では以下のような移住サポートを行っています。

・移住経験者による相談受付
・移住してきたシングルマザー同士の交流会開催
・家賃補助
・雇用や不動産紹介
・移住にかかる引っ越し費用の一部負担

移住経験者による相談受付や、移住してきたシングルマザーの交流会など、移住者同士が協力し合える環境が整えられています。
移住者ならではの悩みや不安を分かち合えるため、精神的なサポートとして大きな役割を果たします。
また、家賃補助、就職先の紹介、引っ越し費用の一部負担など、経済面におけるシングルマザーの支援が充実している点も大きなメリットです。

沖縄県

シングルマザーで地方移住をするメリット|移住するのにおすすめの自治体を紹介
(画像=『移住支援.com』より引用)

沖縄県は、県内全域でシングルマザーの生活支援を行っています。
就業や経済面での支援はもちろん、子育てや養育費に関するサポートがある点もポイントです。
以下は、沖縄県が実施している主な支援内容です。

就業支援
就業に関する無料相談会や、資格・技能の無料講習会を開催しています。
介護福祉士国家試験、家庭生活支援員養成、調剤事務、パソコンなど、幅広い分野における講習会を行っているため、個々に合う資格や技能を身に着けることができます。
また、沖縄県は給付金や貸付制度も充実しています。
「自立支援教育訓練給付金」や「高等職業訓練促進資金貸付金」をはじめとする受講料の一部免除や返済免除の貸付金を受け取れる制度があるため、経済的な負担を抑えることが可能です。
ただし、給付金や貸付制度の利用には条件があるため、事前に確認するようにしましょう。

子育て支援
生活、養育費、離婚前の相談など、弁護士や相談員に無料相談することができます。
移住先に知り合いがいない場合でも、子育てに関連する問題を一人で抱え込む心配がありません。
また、沖縄県では子どもの教育支援、健康管理、しつけに関する講習会を開催しています。
シングルマザー家庭へのヘルパーの派遣などもあるため、自治体のサポートを受けながら子育てできるというメリットがあります。
尚、与那原町東浜周辺地域では、「母子家庭等生活支援モデル事業」が実施されています。
これは、一定の条件を満たす家庭に対して、自治体が暮らしの全面的なサポートをするシステムです。
生活に困窮するシングルマザーを支援するために設けられています。

経済的支援
シングルマザーが受けられる経済的支援には、以下が挙げられます。

・児童扶養手当
・児童に対する医療費の助成
・高校生のバス通学費用を減額(条件あり)
・待機児童に対して認可外保育施設利用料を月額33,000円まで助成(条件あり)
・就学資金をはじめとする12種類の貸付を低利、もしくは無利子で実施
正確な金額や条件は、沖縄県の公式ホームページから確認しましょう。

養育費確保の支援
養育費が滞った場合、沖縄県では専門の相談員や弁護士に相談することが可能です。
子どもの教育や生活水準を守るという点に重きを置いていることから、シングルマザーにとって心強い自治体となっています。

沖縄県は、就業、子育て、経済面、養育費という上記4分野のサポートを徹底しています。
また、特定の市町村ではなく、県内全域がシングルマザー支援の対象となっている点もポイントです。

まとめ

今回は、シングルマザーの方が地方移住をするメリットとおすすめの移住先について解説しました。
地方に移住する場合、環境、利便性、子育て、雇用、人間関係などにおいてさまざまな違いがあります。
メリット・デメリットのある地方移住ですが、シングルマザー向けの制度を多く施行している自治体へ引っ越すことで、快適な移住生活を送ることができます。
地方への移住を考えているシングルマザーの方は、自身の状況や要望を考慮して最適な移住先を見つけてください。


提供・移住支援.com

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