「絶対演じて欲しい」と言ってもらえる俳優になりたい
――演技に対してとても真摯な想いを感じますが、俳優の仕事はいつから目指していたのですか?
佐藤:この世界に入ったとき、EXILEに入っても二足のわらじでやっていきたいという、自分の中で明確な目標がありました。今は個人的な時間を全部削ってでも俳優の仕事はやっていきたいなと思うくらい好きです。
もともとこの世界にあこがれたきっかけは、鈴木おさむさんが脚本を書いていた『人にやさしく』というドラマなんです。その主人公を当時子役だった須賀健太さんが演じていました。僕と同い年の子が活躍している姿を、当時小学生だった僕はあこがれの眼差しで見ていました。ダンスを始めるよりも先にお芝居に興味がありました。ライブとは違う楽しさがあるので、やっていて楽しいです。
――今年の4月でデビュー8年目だと思いますが、プロになったことがひとつのゴールだとしたら、今の目標は何でしょうか?
佐藤:ある程度経験してきて思うことは、求められる人になりたい、ですね。「佐藤がいれば、この作品は成立する」と。「とりあえずこの役柄は大樹でいいか」ではなく、「絶対演じてほしい」と思われること。そういうオファーが来るような俳優になりたいですね。あとはグループにいる以上は、バランスも大切です。今の自分の立ち位置を考えたときに、グループにとっても相応しいかどうかを考えますね。
20周年を迎えるEXILEへの想い
――国民的なグループに所属している佐藤さんならではの夢の持ち方ですよね。
佐藤:僕たちの場合はメイングラウンドがアーティストなので、まずはライブが成功して初めて一人前だと思うんです。そことのバランスは大事。でも、その中でも遠慮はせず、出来るときはやらないとただ歳を重ねるだけな気がしてしまいます。ただひたすらやるという感じです。
――メンバーのみなさんは応援をしてくれますか?
佐藤:してくれています。撮影でリハーサルに行けないときは、「今日も撮影頑張ってね」とグループLINEで連絡をくれます。EXILE、LDH、とても温かいところだと思います。
――EXILEは今年20周年で、「EXILE 20th ANNIVERSARY EXILE LIVE TOUR 2021″RED PHOENIX”」が2月26日に開幕しましたね。
佐藤:僕は加入して7年しか経っていないのですが、これだけメンバーが変わってもトップでいられることの大変さはわかっているつもりです。祝ってもらうというよりは、僕のほうがオリジナルメンバーのみなさんたちを祝う感覚でいます。
自分たちも祝ってくれてありがたい気持ちはもちろんあるのですが、オリジナルメンバーに対して僕たちもお祝いしている感じはあります。メンバーは19人しかいないので、そこにいられる誇りはものすごくある。僕に語れるEXILEを存分にいろいろな場面で語っていきたいと思います。