十二神将は、怖いぐらいの迫力です。手には武器を持ち、天衣甲冑をつけた武将の姿をしています。それもそのはず、元は夜叉でしたが、仏法にふれ善神となり、仏と信者を守護するようになったと伝えられています。自分の生まれ年(干支)の神将に無病息災・開運招福などを祈願すると良いそうです。鑑賞後は、エレベーターで一気に12階の御心殿へ進みましょう。
12階・御心殿(ごしんでん)
12階は、観音像の心臓部にあたり、ご神体が祀られています。中央の金色に輝く宝塔の中には、観音様が右手に持っている如意宝珠の珠と大日如来が秘仏として安置されています。
如意宝珠を安置する台座は、知恵の水を現す青いラピス石が、台座として納められています。ここでは、合掌して、「おん しべいてい しべいてい はんだら ばしに そわか」と、三度念ずることで、災難は消滅し、不吉祥は吉祥になるといわれています。
また、仙台大観音は仙台駅の正面を向いて立っているのですが、この階には、前と後側にそれぞれ2か所の展望窓が設けられていて、天気が良ければ、景色を楽しむことができます。
観音様の前方の窓からは東~東南方面の景色が見え、正面奥に太平洋、右手は仙台市中心部が臨めます。背中側の窓からは西~北西方面が見え、遠方左手が蔵王連峰で中央に定義山となっています。
3階~11階・百八胎内仏
3階から11階までは、108体の仏像が安置されています。人間がこの世に生きている限り煩悩が付きまとい、その数は108あるといわれているのは有名ですが、108の煩悩(悩みや苦しみ)を滅し尽くしたときが悟りを開いた状態、涅槃解脱(ネハンゲダツ)といわれる境地に達した時だそうです。
11階から一つ一つの仏様を拝み、煩悩を打ち払いながら悟りに近づいていけたらよいですね。途中、休憩用のベンチもあります。エレベーターは各階には止まらず、10階、6階、2階のみに停止します。吹き抜けになっているので、上や下から見ると、異空間に迷い込んだような不思議な世界です。
油掛大黒天
仙台大観音を訪れた際に、ぜひ立ち寄っていただきたいのが、境内にある油掛大黒天で、大観音の建立以前から鎮座しています。商売繁盛や五穀豊穣のご利益があると伝わりますが、特に縁結びにご利益があると評判の大黒天です。
また、大黒天様の両脇にある柄杓(ひしゃく)を使い、直接油をかけて拝む「浴油(よくゆ)祈願」が全国的にも珍しい仏様だと言われています。
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