恋人同士であれば、互いの「好き」という気持ちだけで関係を続けられますが、これが結婚となるそうはいかないことも。家庭を築いていくうえで重要なものの一つが経済力。
昔の「三高」時代のように年収1000万円以上の相手を条件に掲げる女性は少ないと思いますが、やはり収入は多いに越したことがないのも事実。ただし、なかには収入こそ平均レベルでも実家が資産家や会社を経営していたりして実は裕福なんてケースもあります。
夫には交際中、父が資産家だと黙っていた
しかし、そうした場合だとお金目的で近づいてくる人も。相沢若菜さん(仮名・42歳)の父親は地主で、マンションやアパートなど多数の不動産を所有。そのため、実家がお金持ちであることは周りには伏せているといいます。
「姉が昔付き合っていた男にたかられて苦労していたのも知ってるし、親からも『お金目的で近づいてくる輩がいるから気をつけろ』と言われてましたから。 それに私自身、自分で稼いだお金だけで生活したいって思いが強く、就職後は実家からの援助は極力受けないようにしていたんです」
それでも看護師をしていたので同年代の女性よりも収入は多く、独り暮らしをしながら年1~2回の海外旅行を楽しむ程度の余裕はあったとか。
そんな彼女が現在の夫と出会ったのは、26歳のころに旅行で滞在していたタイのゲストハウス。おたがい一人旅で、ほかの旅行者たちを交えて食事やお酒を飲んでいたそうで帰国後も友人として交流。
写真はイメージです
やがて結婚を前提とした交際をスタートさせますが、彼にも実家のことは話していなかったそうです。
「この人なら大丈夫かなと思いましたけど、ずっと隠していたせいで言うタイミングを逃しちゃって。かといって今まで黙ってたけど、ウチの実家は資産家なんですとは言いにくいじゃないですか。それに親が金持ちだと知って相手が豹変する可能性だってゼロじゃないわけですし、結局打ち明けられないまま付き合って1年以上が過ぎていました」