猫が注意すべき食べ物

前述したものは猫にとって危険度の高い食べ物でしたが、ここからは、与える際に工夫や注意が必要な食べ物について解説していきます。

乳製品

乳製品に関しては猫が好んで口にすることも多く、ミルクを飲む姿をイメージする方も多いと思います。口にすること自体は、体に害はありません。しかし、猫には人間用の牛乳やチーズの「乳糖」を分解する能力が足りず、下痢などを起こす可能性も考えられます。個体による違いのため、合わないと思ったら与えるのを控えましょう。また、与えすぎにも注意しましょう。

炭水化物

炭水化物を摂ること自体は猫の体に害はありません。しかし、炭水化物に含まれるでんぷんは加熱しないと猫にとっては消化や吸収が難しい傾向です。そのため、与えすぎには注意しましょう。炭水化物の中でも、そばは人間と同じくアレルギーの恐れがあるので控えたほうがよいでしょう。また、パンは炭水化物が多いので、与えすぎると糖尿病の恐れが考えられます。

飲み物

飲み物でも注意すべきものがいくつかあります。コーヒーや紅茶、緑茶などカフェインが含まれるもの、アルコールはもちろんNGです。絶対に猫が届かないようにしましょう。また、麦茶などはミネラルが多いため、与えると尿石症の恐れがあります。

猫が危険なものを食べないための対策

ここまで、猫が食べてはいけないものや注意すべき食べ物について解説してきましたが、どうすれば猫が誤って食べてしまわないのかも知っておく必要があるでしょう。

まずは大前提として、食材を出しっぱなしにしない習慣をつけることが重要です。人間の食事の前に猫のごはんタイムを設けるものも1つの手でしょう。さらに、食べ物は、扉の中など猫が届かない場所に保存しましょう。猫は高所に登ってくることもあります。調理や食事の最中は、調理台やテーブルの上に乗らないように注意しましょう。また、人間の食事を与えることでのトラブルも多く発生しています。食卓の食べ残しをあげないようにしましょう。

また、ここでは取り上げませんでしたが、猫が鼻かぜをひいているようだと思った時にヒト用の風邪薬(特にアセトアミノフェンを含んだもの)を投与することは厳禁です。小量でも中毒を起こす可能性が高い身近な薬物です。このように、安易にヒト用の薬(市販薬を含め)を投与することは控えましょう。

まとめ

今回は猫が食べてはいけない食べ物や植物などについて詳しく説明しました。

人間が日常的に口にする野菜や魚、果物でも猫が食べてしまうと命の危険に関わることもあります。危険な食べ物と知らずにあげたり、誤って口にしてしまうことがないよう、この記事を参考に食材の取り扱いや収納場所には細心の注意を払って愛猫の健康を守りましょう。


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