『シジュウカラ』
『シジュウカラ』(テレビ東京系、金曜 深夜0時12分~)は、40歳の漫画家・綿貫忍(山口紗弥加)が、アシスタントとして雇った22歳の青年・橘千秋(板垣李光人)だったり、元カレである編集者・岡野克巳(池内博之)と不倫関係に落ちていくドラマです。
……と説明すると“不倫ドラマ”と括られそうですが、この作品では不倫よりも忍の夫・洋平(宮崎吐夢)のモラハラに注目せざるをえません。洋平のモラハラは、「お前はクズだ!」みたいなストレートなものではありません。忍がいる前で千秋に「きみも大変だね、こんなオバさんに使われて」と言ったり、「誰のおかげで漫画を描いてこられたわけ?」と上から目線な態度を見せたりなど、変化球中心の組み立て。
視聴中は、口を開けば飛び出す洋平のモラハラ発言にイライラしっぱなし。ただ、性別役割分業意識に囚われ強い父親に憧れるも、中学生の一人息子・悠太(田代輝)からは尊敬されず、仕事でも上手くいっていない様子。そのストレスを忍にモラハラをぶつけ、優位に立つことで、なんとか自分自身の中にある強い父親像を守っているのかもしれません。共感はできませんが、同情したくなる箇所もちょくちょくあります。
最終回に向かって、疎遠になっていた千秋ともう一波乱起きそうな展開に期待感しかありません。また、洋平との関係がどのように崩壊していくのかにも注目したいです。
【関連記事】⇒小さなトゲで妻を傷つける「今どきのモラハラ夫」。ベッドで妻から“意外な復讐”|ドラマ『シジュウカラ』
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3作とも「今」のリアルな問題や事柄に切り込んだドラマ。“ながら見”が難しい内容ではありますが、ぜひ時間がある時にゆっくり視聴してみて欲しいものばかりです。見逃しても動画配信サービス等で追いつける、便利な世の中になりましたね。
<文/高萩陽平> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 高萩陽平 恋愛系のメディアで多数執筆。10年前からmixiやスカイプちゃんねるなどでネットナンパに没頭。数年前からマッチングアプリに参戦して結果を出し続けている。元アイドル、100キロ越えのふくよかさんなど、多種多様な女性との交際歴を持つ。
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