2クールにわたり放送されてきた考察ミステリー『真犯人フラグ』(日本テレビ系、日曜夜10時30分~)が、3月13日にいよいよ最終回を迎えます。

『真犯人フラグ』最終回!真犯人は友人か部下…どっち?意味深な“一文”が公式HPに
(画像=『女子SPA!』より引用)

(画像:日本テレビ『真犯人フラグ 真相編』公式サイトより)

家族と幸せな日々を過ごしていた主人公・相良凌介(西島秀俊)。ある日、妻・真帆(宮沢りえ)、高校生の娘・光莉(原菜乃華)、小学生の息子・篤人(小林優仁)と、家族3人が一度に失踪。

これまで、部下(芳根京子)や親友のふたり(田中哲司・迫田孝也)、娘の彼氏(佐野勇斗)と共に事件解決に奔走してきました。依然として帰らない真帆の安否は?そして“真犯人”がついに明かされます。

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怪しい隣人に娘の彼氏…前回は怒涛の暴露合戦に

3月6日に放送された第19話は、これまで謎だった事柄の真相が分かったり、新たな事実が暴露されたりとラストスパートっぷりが凄まじかった回。

まず、真帆のママ友で終始言動がクレイジーだった菱田朋子(桜井ユキ)。その理由が実は、自分の息子が篤人誘拐のきっかけを作ってしまったことでした。それをネタに真犯人に脅されており、息子を守るために従っていたと告白。

次に、娘・光莉の彼氏である橘一星(佐野勇斗)。第18話で「自分が失踪事件を裏で操っていた」と凌介たちに語り、逮捕された彼。恋人である光莉の言葉に心動かされたことで、真実を語りだしました。菱田と同じく母親・すみれ(須藤理彩)を危険にさらすと脅されて、自分が真犯人であるかのように振舞わされていたのです。

それから、部下の瑞穂(芳根京子)。凌介の妻・真帆の不倫相手であり、第11話で何者かに殺された林洋一(深水元基)は、瑞穂の姉(入山法子)の婚約者でした。しかし姉は自殺。その理由は「反社会勢力とつながり美人局をする風俗嬢である」という噂がネットで広まり、職場と林にバレて婚約破棄されたから。 しかし真実は、真帆に惚れ込んだ林が、婚約を解消しようと別れさせ屋・強羅誠(上島竜兵)に頼んで仕組んだフェイクニュースだったのです。「私は、あいつ(林)が殺したいほど憎い」と語る瑞穂。そしてラストには、瑞穂に疑いの目を向けていた凌介の親友・河村俊夫(田中哲司)に告げるのです。「この物語、終わらせましょう」と。

泣きの魔術師・芳根京子の怪演に圧倒される

「真相編」の後半から怪しいフラグを随所で立てられてきた瑞穂を演じる、芳根京子。彼女の怪演っぷりがとにかく素晴らしい!まっすぐで頼もしく、ときに熱く語り、ときに相手を想って涙を流す……のに一転、急にダークな顔をのぞかせる瞬間のゾクゾク感がたまりません。泣きの魔術師とも呼ばれる芳根の、演技派で緩急のある芝居が存分に楽しめました。

とはいえ、流石にアンパンマン(凌介が瑞穂のことを「アンパンマンのような善意の人」と語った)が犯人では腑に落ちません。林を殺す動機も、真帆に恨みをもつ動機も、逆に真帆と結託する可能性もあるけれど。凌介への献身が嘘とは思えないのです。筆者の目には、凌介のことを愛しているようにも映りました。

林への復讐心、凌介への想い、謎に包まれたままの真帆との関係。複雑に絡まった背景を抱える瑞穂による最後の告白を、芳根が最終回で見事に演じてくれるでしょう。

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