お詫びをしたいと言われ口座を教える
美久さんは翌日の便で東京に一時帰国します。帰国当日、福州長楽国際空港から飛び立つ少し前、彼女の携帯電話に御曹司から連絡が入ります。
写真はイメージです。(以下同じ)
「改めて昨日の粗相のお詫びと、洋服代を振り込みたいので、バンクを教えてほしいって内容だったんです。何度もお断り申し上げたのですが、押し切られてしまって……それに相手はクライアントだったこともあり、ご好意を無下にするのも悪いと思ったので口座を教えることにしました」
帰国後、件の商談を無事にまとめあげて、久々に有給を取得してリフレッシュすることにした美久さん。羽を伸ばして彼とディズニーデートをすることに。彼とのディズニーデートを満喫している最中に、大金の海外送金があった旨の連絡が銀行より届きました。
その額の大きさに美久さんは驚き、思わず固まってしまいます。
とんでもない額の大金が振り込まれ衝撃
「その額は1000万円だったんです。その場はどうにかして取り繕いましたが、心臓がドキドキしてとてもではありませんがデートに集中できませんでした」
翌日、オフィスに出向くと自分宛の国際郵便が届いていました。差出人は件の御曹司で、「仕事を通じてあなたを知った。プライベートのことは何も分からないが、僕はあなたを幸せにしたい。振り込んだお金は僕の本気の気持ちと今後の交通費です」という内容の手紙でした。
しかし、美久さんには結婚を決めた彼がいました。その夜、中国語が堪能な友人の助けを借りながら「私には彼氏がいる。申し訳ないがお気持ちには添えないのでお金は返したい」という旨のメールを書きました。