整理収納アドバイザーの田中ゆみこです。皆さんは毎日、掃除や洗濯、料理に片づけなどたくさんの家事に追われていませんか?筆者も結婚当初は、すべての家事を完璧にこなさなければいけないと思っていました。しかし整理収納アドバイザーになり、片づけのルールを実践すると、しなくてもよい家事があることに気づいたのです。今回は、片づけのプロとして実際にやめた家事をご紹介します。
①洗濯物を畳むのをやめました
洗濯とひとことで言っても、「洗濯物を洗う→干す→取り込む→畳む→片づける」という一連の動作があります。皆さんは洗濯物をハンガーから外して山積みにすると、畳むのが面倒だな…と思ってしまうことありませんか?
以前、洗濯物は畳む収納をしていたのですが、「動線を考える」という片づけのルールを学び、ハンガー収納に変えました。
ハンガーで干した洗濯物をそのままクローゼットに収納するので、洋服の分だけハンガーが必要になりますが、実は、ハンガー収納は家事の時間短縮につながるのです。
畳む手間が省けるだけではなく、洋服を着る時も、引き出しを開け閉めする手間も省けるのでコーディネートがラクになりますよ。
下着や靴下類は畳む必要がありますが、畳みやすいものばかりなので、すぐに片づきます。
ハンガー収納に変えてから、今までの苦労は何だったのだろう…と思うことばかり。
ぜひ、洗濯物を畳むのが面倒に感じている方は、ハンガー収納にしてみてください。
②細かく分けて収納するのをやめました
整理収納には「まず初めに全部出す」→「分ける」→「収める」という手順がありますが、どのように「分けるか」がとても重要になってきます。
使う頻度で分ける、使う場所別で分ける、種類で分けるなどさまざまな分け方がありますが、ここで間違ってはいけないのが「細かく分けすぎない」ことです。
細かく分ける収納が得意であれば問題ないのですが、細かく分けて収納することでストレスを感じるのであれば、やめることをおすすめします。
そういう私も、子どものおもちゃ収納に悩んでいた時に、SNSで見た「見せる収納」にあこがれて細かく分けて収納していたことがありました。
しかし片づける時に私だけはなく、子どもも片づけにくい様子であることに気づき、「ざっくり収納」に変えたのです。
その結果、大正解!それ以来、おもちゃだけではなく、他のものも細かく分けて収納することをやめました。
見た目の綺麗さも大事ですが、見た目より使いやすさを重視すると暮らしがとてもラクになりますよ。
③年末の大掃除をやめました
年末の大掃除はお正月の神様である歳神様(としがみさま)を迎えるためという意味がありますが、筆者は年末の大掃除をやめました。
その理由は、夏や秋に掃除をしたほうがラクにできるからです。
例えば、油汚れは、水よりお湯で落としたほうが簡単に落ちますよね。だから、ファンなどの掃除は気温が高い夏が最適と言われています。
また、湿度の多い夏に発生したカビは秋の早い段階で対処しておくと、冬の結露によってカビが増える環境を防ぐことができます。
このように、家事の効率を考えて大掃除を分散することで、12月の忙しい時期に一気にまとめて掃除をするより負担を減らせるのです。
汚れは放っておけばおくほど、落とすのが難しくなります。
だからこそ、日ごろからのちょこちょこ掃除が大事!暮らしをラクにするためにも、大掃除は分散することをおすすめします。