ご存知ですか?佐渡は知る人ぞ知る伝統芸能の島であることを。農家の方々が、謡曲を口ずさみながら畑仕事を行うなど、「能」が生活の中に溶け込んでいる全国的に珍しい地域なのです。また佐渡は、世界で活躍している「太鼓芸能集団 鼓童」の拠点地でもあります。今でこそ太鼓パフォーマンス集団が数多く活躍していますが、鼓童はその草分け的存在でもあります。間近で味わえる能や太鼓の魅力。佐渡でしか味わえない、佐渡ならではの熱い感動を体験してみませんか?

ちょっとだけ能入門

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(画像=Olive、トリップノートより引用)

継承されている演劇としては、世界最古といわれる日本独自の舞台芸術で、世界無形遺産に指定されており、ユネスコからも人類の口承及び無形遺産の傑作と評されているものです。

能とは、芝居、舞い、歌の要素をあわせもつ音楽劇で、面をつけて演じられることから、仮面劇の要素もあります。どこかで聞いた覚えがあるかもしれませんが、独特の節回しの謡(うたい)と笛、小鼓、大鼓、太鼓の四種類の楽器から、奏でられます。

舞台は、もともと野外で上演されていたこともあり、大変簡素で幕もなく、大がかりな舞台装置もないのですが、そこから繰り広げられる能舞台は、圧倒的な存在感で魅了されます。

佐渡と能のつながり

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(画像=Olive、トリップノートより引用)

最盛期には、200以上の能舞台があり、今でも30あまりの能舞台が残されています。これは日本の能舞台の3分の1に相当します。

それほど佐渡と能が密接にかかわったのはどうしてでしょう。能の大成者・世阿弥が、佐渡に流されたことは有名ですが、それよりも、江戸時代に初代佐渡奉行だった大久保長安が、奈良から2人の能楽師を連れて来たことが、大きく影響したと言われています。この大久保長安の祖父は、能役者だったそうです。

佐渡の能は、神事であるとともに、人々の娯楽として愛され、守り継がれてきたというのが特徴のようです。

いつ見られる?

演能は、4月から10月にかけて多数開催されますが、6月から8月に最も多くなり、特に6月は薪能月間として毎週、島内のあちこちで観ることができます。

どこで見られる?

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(画像=Olive、トリップノートより引用)
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(画像=Olive、トリップノートより引用)

現存する能舞台の多くは、町の共有財産でもある神社の境内に建てられています。

薪能の開催予定は、例年3月ごろに佐渡観光ナビ内で演能スケジュールとして掲載されます。一番多く開催されるのが天領佐渡両津薪能で、両津港から5分ほどの場所にある椎崎諏訪神社内にある能舞台で行われます。春と秋の鑑賞は、冷え込む場合もあるので上着をお持ちになると良いでしょう。

観覧料について

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(画像=Olive この日の演目は「羽衣」、トリップノートより引用)

無料〜¥1,000程度で観覧できるものが多く、気軽に楽しめるのも嬉しいところ。また能についての知識がなくても、日本の伝統芸能の雰囲気を味わうだけでも、よい経験になるのではないでしょうか?観覧に際し予約は不要です。

薪能(たきぎのう)とは?

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(画像=Olive 巫女による火入れ式、トリップノートより引用)

お寺や神社の境内で、夜に薪を焚いて行うのが、薪能です。境内が、夕闇に包まれる頃、篝に火を入れる「火入れ式」が行われ、闇の中にオレンジ色に浮き上がる舞台も美しく、幽玄の世界が広がります。鼓や謡が闇夜の境内に響き渡り、別世界を味わえます。

気軽に楽しもう!

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(画像=Olive 幽玄な世界が広がります。、トリップノートより引用)

気軽に楽しめる、佐渡の薪能。写真撮影もOKですし、事前予約をすれば、各地と会場を結ぶ薪能ライナーバス(¥500)も利用できます。今まで「能」を鑑賞したことがない方も、よく分からないという方も、気軽に足を運んでみて下さい。