4.犬がダニに感染しないためする予防策は?

犬のダニ(マダニ)対策!ダニを見つけた時の対処法と予防法を獣医師が解説
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

予防策の1つ目は定期的に駆除薬を投与すること。スポットタイプとチュアブルタイプがあり、動物病院で処方してもらえます。
2つ目は、定期的なシャンプーや毎日のブラッシングで清潔に保ってあげること。
草むらで思いっきり遊んだ後は、全身に汚れが付着しています。ブラッシングやシャンプーでダニから愛犬を守りましょう。

予防薬を与える

首元に滴下するスポットタイプと、おやつのように食べさせるチュアブルタイプがあります。
スポットタイプは食物アレルギーがある犬でも安心して使えますが、体質に合わない場合があります。チュアブルタイプは皮膚炎がある犬でも使用できるうえ、投薬後すぐにシャンプーできますが、食物アレルギーのある犬は使えない場合があります。
犬の体質や好みも含めて、かかりつけの獣医師に相談しましょう。

シャンプーやブラッシングで適切にお手入れを!

草むらにはダニや汚れがいっぱい。散歩後、足を洗ってあげるだけではダニ予防や発見ができません。散歩後は全身をくまなくブラッシングして、ダニがついていないか、ケガをしていないかを見てあげましょう。
ブラッシングだけではダニや汚れが落ちない場合がありますので、月1回はシャンプーをしてあげてください。地肌にふれる習慣がつくと、ケガや病気の早期発見にも役立ちます。

5.犬についたダニの見つけ方

犬のダニ(マダニ)対策!ダニを見つけた時の対処法と予防法を獣医師が解説
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

ダニは吸血すると小豆くらいの大きさに膨れ上がります。ダニチェックをする際は、被毛にそっと手を入れ、指先にふれるものがないかどうか全身をくまなく確認してください。

ダニは、肉球(足裏)、目、耳、口の周り、首輪の裏、脇、内また、肛門周りなど、被毛が少なく湿度の高いところを好みます。肉球に多数感染すると足をひきずって歩くようになるため、跛行を主訴に来院されることもあります。小さなしこりを感じたら、皮膚の状態を見てください。もしダニを見つけても大騒ぎしたり、つぶしたりしてはいけません。犬を不安にさせないよう冷静に対処しましょう。

6.ダニを発見!愛犬を守るためにできる対処法は?

ダニを見つけても決してつぶしたり、無理に引っ張ったりしてはいけません。ダニを見つけたら、すぐ動物病院で診てもらいましょう。無理に引っ張って皮膚にダニの口が残ると、皮膚病の悪化につながる可能性があります。
もし除去できても、病気に感染する恐れがありますのでつぶしてはいけません。ダニに噛まれた部分とダニを除去した手は消毒用アルコールや石鹸で除菌してください。

7.まとめ

ダニは公園や河川敷の草むらに生息しているので、どんな犬でも寄生される可能性があります。しかも、室内に入り込んだダニは快適な環境でどんどん増殖するため、年間予防が不可欠に。
ダニはとても小さな生物ですが、皮膚病や感染症など犬への影響は小さくありません。アウトドアブームで野山に犬を連れ出す方も増えていますが、レジャー後のシャンプーや、定期的なシャンプー、毎日のブラッシングでノミ・ダニを通年予防してください。


提供・犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)

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